(新)ミチコとハッチン #1
監督:山本沙代、制作:マングローブ。
OPを観てああマングローブだなぁと懐かしいような気分になった。
本編は、養子として家族に虐げられながら暮らす少女ハナ、
その前に突如としてバイクで乱入してきた脱獄犯のミチコ、
二人の出会いと旅立ちは一体どこに向かうのか・・・という内容。
ミチコの脱獄や銀行強盗シーンでアクションを挟みながらも、
基本的にはハナの置かれた境遇をじっくり語るのがメインの第一話。
あまり重くなり過ぎないように描かれてはいるものの、
ハナが受ける仕打ちの数々がどれも生々しいうえに
反撃が義姉にキレて殴りかかるくらいなので観ていてすっきりしない。
こんな辛い境遇に置かれたハナをミチコが救い出す・・・といった
ニュアンスにもなっておらず、むしろハナとミチコのズレを見せて
次回に続くような終わり方になっているのも気になるところ。
今後は子連れ狼で明日に向かって撃てで父を探して三千里みたいな
女二人のロードムービーになるんだろうけど、
年の離れた二人の関係をどう描いていくのかはまだ見えてこない。
普通なら疑似母娘化するところなんだろうが、
どうもそれを否定していきそうな感じがするしなぁ・・・。
この先明るい要素が増えていくのか、それともこの第一話のように
明るく見えながらも本質は重いという形でいくのか、しばらく見守りたい。
作画的にはマングローブらしく時に細かく時にダイナミックに良く動く。
熟女も幼女も色気はありそうなのも楽しみ。
それと、最大の注目点とも言える真木よう子と大後寿々花の
声優初挑戦女優コンビだが、今のところは悪くない印象。
真木よう子のワイルドな演技も面白いし、
大後寿々花の落ち着いた声が年齢不相応なハナの性格を
上手く伝えているのも配役の妙が感じられた。