(TVK)かんなぎ #7
「神回・・・かのぅ?」
仁と何やらケンカして押入れから出てこなくなってしまったナギを
どうにか岩戸開きさせようとオールキャストで知恵を絞る話。
っていうか・・・これ思いっきりギミックだけで成り立ってないか!?
インタビューなんかで散々ギミックに頼らないと言ってるのだが、
「うる星」とかその辺まで考えればこれも普通の範疇ということなの?
どう観ても山本寛&倉田英之が普通さに耐えきれずに
七話目にして趣味に走ってきたとしか思えない・・・。
脚本的な仕掛けとしては、仁とナギのケンカの理由を伏せたまま
最後までいくのかと思わせて後半で実はアニメ録画の邪魔をしたのだという
くだらないがアニメファンは共感せざるを得ない理由を明かし、
更に特別EDのメタオチにまで繋げていくという基本構成に感心。
その合間に各キャラを順番に出してネタ披露していく展開も巧みだった。
つぐみの持ってくるおかずとか、ざんげちゃんのエロ攻撃によって
仁のペットボトルからカピルスウォーターが漏れちゃいそうになるとか、
まるで救世主のように現れた秋葉がソニー信者で役に立たないとか、
マニアックなのから際どいのまでどれもネタに威力があったなー。
A-1 Picturesだからソニーネタはアリなのね。
作画演出は、とにかく動かすところと動かさないところを
徹底的に分けていたのが印象的。動くところではナギがスカートの中を
仰いでいるシーンや、何よりゴキブリ視点のシーンが白眉。
ゴキブリ視点は技術的なものもさることながら、
本当に良い意味で遊んでる感じが出ていて面白かった。
それと、絵コンテ&演出&作監&原画:竹内哲也による
「ロリっ子キューティー」の特別ED!!
グリグリ動きまくりながらもパロディ満載という
異様に濃い密度でそれだけでも充分満足させてくれる出来だった。
しかし、益々作品としては掴みどころがなくなってきてるなぁ・・・。