へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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とらドラ! #10

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オレンジ
演出:カサヰケンイチによる別荘での実乃梨ドッキリ大作戦、後編。
北村を仲間に加え亜美にも協力を仰ごうとしたは良いが、
竜児の微妙な態度に亜美の乙女心が揺れ動いてややこしい状況に。
あの、亜美の水着姿での探りの質問シーンは、
おどけながらも真剣に切り込む亜美、愚直に固まるだけの竜児、
その反応だけで全てを察して去る亜美・・・と、
竜児と亜美の恋愛レベルの差による高度なすれ違いの様子が
一見普通のラブコメ描写のように表現されていて面白かった。
消される照明、閉じるドアの演出もきれいに決まってたなー。
その後の洞窟での一連の騒ぎでも、ラストの花火でも、
亜美だけは他の連中よりも広い視点でこの恋愛模様を見ていて、
それゆえに身動きが取れないという切ない立場が強調されている印象。
竜児に対して本気なのはもう疑いようもないが、
竜児自身の気持ちも、恐らく当人もわかってない大河の本心も、
そして巧みにごまかされ続ける実乃梨の真意についても
全部わかっているんで付け入る隙が見えないのか・・・。
北村の本命も知ってるんだろうし、立ち振る舞い次第では
この人間関係を自分で動かしていけるのかも知れないけど、
洞窟騒動で北村&実乃梨に出し抜かれた形になったんでもう無理かなぁ。
それにしても、結構わかりやすく竜児に対して
心が移ってきている大河と比べて実乃梨のステルス性能が高過ぎる。
結局、とっくの昔に竜児のことが好きなのか・・・?
前回と今回の幽霊談義で恋愛への意識が変化したことで
ここから本格的に動き出してくるってことなのかな。
ともかく、これだけベタなラブコメもののような見た目で
ミステリ的に恋愛模様を推察させながら引っ張り続ける構成演出は見事。
それと今回も作画的に、特に海辺でのシーンなんかで
フォルムをラフに取りながら萌え絵として崩さないというスタイルを
実践してみせていてこちらも興味深かった。