（新）獣の奏者エリン ＃１

After the rain
監督：浜名孝行、シリーズ構成：藤咲淳一、キャラデザ：後藤隆幸、
制作：プロダクションＩＧ＆トランスアーツ。
「精霊の守り人」と同じ原作者の作品なのでキャラデザは共通だが、
制作的には浜名監督でトランスアーツが組んでるスタイルなので、
どっちかというとＩＧよりはトランスアーツ寄りの布陣という印象。
獣を最強の兵器として使う世界で、村人の偏見に晒されながらも
獣の育て屋をする母親に憧れる少女エリンの成長を描いていく物語。
第一話は世界観と母娘の関係、そして母娘を取り巻く
村の環境を見せる内容で、多くの設定説明をこなしながらも
ゆったりとした雰囲気を維持していく演出がわりと良かった。
どうも名作劇場っぽい日常描写を重視した作りになっているようだが、
ただ見せ場はやはり獣が暴れる激しいシーンの方になっていた印象。
あの、食われた人間が人型の紙になって散っていくという
イメージ演出によるＮＨＫ教育規制のすり抜け方は上手かったなー。
独特の幻想的な感じも出ていたし、ああいう演出が今後どうなるのかは気になる。
とりあえずしばらくは母娘のドラマを描いていくようだが、
そのうちエリンに一人立ちの時がくるのだろうし、
大河的な話の流れも生まれてきたりはするのかな？
それと、主演が歌手で女優の星井七瀬なのだが、
今のところ幼女役ということもあってか違和感はあまりない。
こちらも今後の成長がどうなるのかが問題だけど・・・。