へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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獣の奏者エリン #7

After the rain
作監&一人原画:杉本道明によるエリンとソヨン、永遠の別れ。
まず、前回はEDのない特殊仕様だったのに続き、
今回はOPなしで本編に入るという繋ぎ方に感心。
ソヨンを闘蛇に食わせるという処刑が決定し、
それを渋々ながらも受け入れていく村人達の様子を丁寧に描きつつ
そこから飛び出していくエリンの姿を見せていく前半は、
エリンが結局この村に収まる少女ではないということを
示していたようでもあったなぁ・・・。
ソヨンと二人で旅に出ようなんてことまで考えていたし。
それと、今まであれだけソヨンに冷たかったワダンが
徐々にソヨンの処刑を心苦しく感じていく過程を
段階踏んで凄く細かく追っていたのにも感心。
後半は処刑場に入り込んでしまったエリンを救う為、
ソヨンが禁断の術を使いエリンだけを逃がし、食われる。
ソヨンが夜明けの水面へと落ちていく美しくも残酷な景色、
指笛だけで野生の闘蛇を操る禁断の術、そしてOPテーマの流れ出すなか
エリンだけを逃がし闘蛇の群れに襲われるソヨン・・・と、
印象的なシーンを重ねながらドラマを爆発させていく流れが素晴らしかった。
それにしても直接描写はないにしても、獣に母親が食われるなんてシーンを
NHK教育で成立させてしまったのは凄いなぁ・・・。
禁断の術や最後にソヨンの前に現れた霧の民の男など、
数多くの謎を残しながらも物語はエリンを孤独な試練へと誘っていく。
ここからエリン一人での冒険が始まっていくわけか・・・。