鉄のラインバレル #23
鉄のラインバレルO.S.T.2 鉄のラインバレル DJCD 鉄のラジオバレル Factor.2
「カッコ良いからだッ!!!!」
この作品の至上命題「正義とは何か?」についに答えが出た。
それは、カッコ良いということだ!!
・・・いや、バカバカしい結論であることは間違いないが、
それでもマサキが言った「正義」を理論的に分解した果てにある
無味乾燥な答えよりもよほど血の通ったテーマ宣言だとは思う。
そもそも今の時代に正義も正義の味方も成立しようがない・・・という
大前提を持って始まったのがこの作品だったわけで、
最終的にそれでも正義の味方になるんだったら
それは「空気読めないバカになるしかない」となるのは必然。
浩一の最低ぶりも、この作品のいろんな意味での最低ぶりも、
全ては「最低でもカッコ良ければ最高」という主張に
辿り着く為に必要なことだったのだ・・・とか考えれば
色々と納得がいくようなそうでもないような・・・。
ともかく地球の命運を懸けた最終決戦。
加藤と石神がシャングリラで特攻をかけ道を作り
ラインバレルがカッコ良いバカを乗せて駆け抜ける・・・が、
そこで絵美が犠牲になってしまいラインバレルが最後の覚醒を開始。
地球全土を巻き込んだ一大決戦の描写はスケール感があって
非常に見応えがあったものの、加藤の最期は展開的にも演出的にも
少し安易な感じでちょっと拍子抜けしてしまったなぁ。
ただ、その後の各キャラが奮闘の末に追い込まれていく描写、
浩一の言葉に励まされ反撃の機運が出来たところで
一転して絵美が殺されるラストの流れに関しては素直に燃えたので、
結局ベタでもタイミング次第ってことなんだろうな・・・。
あとは覚醒ラインバレルの戦いぶりと、
絵美が助かるのかどうかという部分を残すのみか。
予告でいつものように見下して罵ってくれ発言をする浩一は
最低ではあったが今回ばかりは同じ気持ちになった・・・。