鉄のラインバレル ＃２４（終）

鉄のラインバレル Vol.7 [DVD]
鉄のラインバレル DJCD 鉄のラジオバレル Factor.2　鉄のラインバレルO.S.T.2
絵美を失い暴走する浩一、だが絵美のおっぱいな幻に励まされ復活、
仲間達の命を貰い受け最後の力で己の信じる正義を全うする・・・！！
というわけで、最後の最後までベタ打ちを貫いた最終回。
浩一の暴走と復活、やれば全員死んでしまう最終作戦、
改造されたかつての仲間が殺してくれと懇願、
死んだと思っていたらみんな生き返って大団円・・・などなど、
本当にあらゆる要素がベタでドラマ的にも軽くなってしまっていたのだが、
とりあえず見た目の勢いで強引に突破してしまったなぁ・・・。
ツンの象徴だった絵美の「最低です」が最後にデレゼリフになるという
話の落としどころには物凄く納得してしまったのだが、
他の要素はどれも今一つ食い足りなかった印象。
ほとんどパロディに近いような「王道」描写をどうズラしていって
独自の形を作っていくのかが途中までの楽しみだったんだけど、
結局矢島が復活した辺りでそういう楽しみ方は終わってしまい、
あとは基本的に「王道」そのままに収束していくだけだったのが残念。
特に前半のエロサービスの過剰さなんかには、
このエネルギーを話にも向けてくれれば凄いことになりそうだと
期待させてくれるものがあったんだけど・・・。
それと、世界の狭間で原作読み切り版のキャラとすれ違っていたようだが、
大胆な原作再構成の意義と効果に関しても微妙な結果になっていたような。
浩一の中二病な最低ぶりを強調したり、美海を巨乳要員にしたり、
キャラメイクでは上手くいっていたものも多かったけど、
その他についてはわかりやすさを優先し過ぎて深みが消えてしまった。
全体的に、シンプルにエンターテイメントをやるという点では
燃え・メカ・エロ・ネタと取り揃えられていて充分過ぎる出来だったのだが、
個人的にはもう一つ上を目指して欲しかったように思う。
結局「GONZOのロボットアニメ」という呪縛が強過ぎたのかも知れないが・・・。
ともかく、スタッフの皆様、お疲れ様でした。