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(新)蒼天航路 #1

蒼天航路(1) (講談社漫画文庫)
原作は飛び飛びでしか読んでいないのだが、
ともかく曹操を主人公とした三国志作品のアニメ化。
日テレ深夜のマッドハウスは毎度、これはアニメ化不可能だろうという
無茶な企画でこそ本気を発揮して凄まじいものを見せてくれるが、
今回もあの原作絵を充分に再現したOP、
冒頭の芸術アニメのような中国故事のイメージ映像、
そして本編での生首流血お構いなしのバイオレンス描写と、
表現においてはまったく妥協のない素晴らしい出来になっていた。
ストーリー展開は恐らく曹操の少年時代を一話に圧縮しているせいで
かなり性急になってしまっていたようだが、長大な原作を
どのように再構成してきているのかはしばらく観ないとわからないか。
さすがに原作ラストまでやるとも思えないし・・・。
演出的には、生々しい暴力描写の一方でコミカルな見せ場もあり、
アクションにおいては色々と楽しみどころが多そうな印象。
曹操が演説勝負をするシーンは文字演出で凌いでいたが、
ああいう部分は更なる工夫の余地があるかも知れない。
ただ、文字演出や拳パンな挨拶などツボを心得た演出は頼もしかった。
声優陣では何といっても新世界の神とガンダムを経て
ついに曹操になってしまった宮野真守の演技がどうなるかだが、
第一話ではまだ若い時代のことだけあって真価は見えていないかな。
声と演技は作り込んでいる感じなので先への期待は高まるが。
あとはこのクオリティを保っていけるのかどうかだなぁ。
そこはマッドハウスの底力を信じるしかないか・・・。