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地獄少女 三鼎 #26(終)

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地獄少女となったゆずきの初仕事相手は奇しくも秋恵の父親だった。
だが父親は秋恵を流した女に復讐することを選ばず、
ゆずきは自分で恨みを晴らそうとして地獄少女のルールを踏み越えてしまう。
結局、地獄少女も蜘蛛の上司に操られるだけのシステムの一部に過ぎないと
一度見せておいて、そのうえでゆずきを救うあいの姿を描いたラストは、
最終的に閻魔あいの物語として作品を締めていてなかなか感動的だった。
一期&二期を観ていれば更にあいの心情が掴めて良かったんだろうけど、
三期だけでも今まで無感情に徹していたあいが涙を流すシーンは
結構胸を打たれるものがあったなぁ。ゆずきと自分自身を重ね合わせて、
ゆずきを救うことで自分の心も救っていくあいの姿は切なく美しかった。
最終的に、あいは永遠に地獄少女を続けることになり、
せっかく父親が止めた復讐の連鎖も途切れることなく続いてしまう、
無限に終わることのないオチもまた続編ありそうだとか
そういうことは置いておいてもこの作品に似合っていて良かった。
全体的には、一期&二期との比較は出来ないが
序盤はあまりに理不尽な展開の話が多く観ていて深いというより
単に重いだけのものが多かったのだが、後半に入ってゆずきの物語を
軸にした展開になってからは視点が定まって随分観やすくなった。
そのぶん地獄流しコントが完全になくなってしまったのは残念だったけど。
あとはとにかく、ゆずき役の佐藤聡美のフレッシュな演技が印象的だった。
パターンの固まっている作品だけにまだいくらでも
続けようと思えば続けられると思うが、さてどうなるか。
ともかく今はスタッフの皆様、お疲れ様でした。