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宇宙をかける少女 #26(終)

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「ごめんねっ♪」


暗黒王子と化したレオパルドの元へ急ぐ秋葉達、
神楽は自分が巻き込んだナミを救う為に最後の戦いに挑み、
風音は宿敵ネルヴァルと共闘する道を選ぶ。
まさに全てを賭けたラストバトルが・・・わりと不発気味に終わって完!!
あ、あれ? 秋葉とレオパルドの関係はイナズマキック一発で終わるし、
ナミは神楽に無責任に放置された挙句につつじにまで説教されて終わるし、
ネルヴァルはギャグ顔でレオパルドに撃たれて終わるし、
ハコちゃんをはじめネルヴァルに取り込まれた人々の救出とか
そもそもその背景にあった人とコロニーの関係性テーマとか
その辺のあらゆる問題や伏線も全部投げっぱなしでこれで終了!?
いや、何かもうどうせまとまらないからとりあえずバトルだけは派手にやって、
各キャラを賑やかに動かしてナミの処遇とかそういう面倒なことは無視!!
・・・という、あまりにも逆方向に突き抜けたまとめ方に、
落胆とか呆れというよりは不思議な驚嘆が湧いてきてしまった・・・。
特にナミに関しては、本気でスタッフに見捨てられたようで
ある意味死んだり精神崩壊したりするよりも非道な扱いだったなぁ。
「あなたは結局いつも誰かに依存している」という指摘は
最後の最後まで仲間とイモちゃん頼りだった秋葉にも言ってやれよ!!
というか二人の直接対決が前回の射殺騒動で終わりってのはないだろう、
わざわざナミを黒レオパルド側につけながら二人の対決スルーって・・・。
結局、秋葉にナミを超えさせるだけの説得力を与えられなかったんで
直接対決は回避しましたってことなんじゃないかとしか思えなかったぞ。
秋葉の「宇宙をかける少女なんて向いてなかった」というセリフは
実に正直な告白で、まあそりゃそうだよねとうっかり納得しかけたけど。
ただ、秋葉が最後まで変わらないままに周囲のドタバタのなかを
駆け抜けていく物語・・・というコンセプトで全体を捉え直せば、
一応この最終回の落とし方も筋は通っているのかも知れない。
最大の問題点は、物語とキャラの方向性を迷走させたまま、
ただひたすらに設定的な物量を増やし続ける「舞-HiME」以降の
フォーマットに乗っかり続けてしまったことだろうなぁ。
そもそも作品コンセプトが「舞-HiME」シリーズとは違ったんだから
それに見合った独自の演出構成を練らなきゃいけなかったはずなのに、
過去の流れから脱却出来なかったのが残念ではある・・・。
それにしても、明らかに萌えキャラよりノリノリで描かれていた
レオパルドやイモちゃんをはじめとしたメカキャラの面々、
途中からあらぬ方向に走って完全にメインキャラを食ってしまったつつじ、
そのキレっぷりと南里侑香の怪演だけは定評があったナミなど、
メインの秋葉の物語からは外れたキャラにばっかり魅力が
集中してしまっていたのは設計ミスを象徴する現象だったと同時に
この作品に秘められていた本来の可能性について考えさせられて、
何だかやりきれないような気分にさせられるなぁ・・・。
正直、ここまで物語とキャラが乖離してしまった以上、
むしろ逆に無謀でも第二期やってまとめ直して欲しくなってくる。
商業的には難しいだろうけど、これで終わりじゃ虚し過ぎる。
スタッフの皆様、とりあえずお疲れ様でした。