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(TVK)(新)CANAAN-カナン- #1

mind as Judgment428 ~封鎖された渋谷で~ My heaven
「街」の流れを汲むチュンソフトサウンドノベルゲーム「428」の為に
TYPE MOON奈須きのこ武内崇が書き下ろしたシナリオをアレンジしてアニメ化。
監督は「ストレンヂア」の安藤真裕、制作はP.A.WORKS
シリーズ構成:岡田麿里、キャラデザ:関口可奈味は「true tears」の組み合わせ。
第一話は祭りの熱狂に揺れる上海の街のなかで、
女兵士カナンを中心とした様々なキャラが動き回るという錯綜した内容。
まず何よりも街の活気とそれにかき消されていく狂気という、
人間の光と闇をそのまま映したような舞台設定をじっくり見せていく作りから
スタッフの度胸の良さと作品に対する熱意が伝わってきた。
キャラ視点だけでなくカメラ視点もポンポン切り替わるわりには
そんなに観にくさを感じなかったのは技術の高さの現れなのかな。
導入役であるマリアを上手く使って大量のキャラと状況を捌きながらも、
きちんとキャラ萌え的な描写を外さず入れてくるのにも感心したなぁ。
安藤真裕って今までそういう方向の演出って
それこそ「true tears」くらいでしかやってないんじゃないかと思うのだが、
実にツボを押さえた描写がされていて、基本設定の殺伐とした印象を
緩和どころか吹っ飛ばすくらいに非常に良く出来ていた。
本来の得意分野であるアクションもカナンがポール回転しながら
銃撃するシーンなど見せ方が凝っていて、こちらも今後も期待出来そう。
あとはこの錯綜した状況とクセの強い奈須きのこ原作を
いかにしてまとめていくのかという問題だが、
これも今ノっている岡田麿里なら充分やってくれそうではある。
P.A.WORKSの真価も、これでついに見えてくることになるのだろうか・・・。