獣の奏者エリン ＃２９

エリン、調子に乗ってリランの世話をしている最中に、噛まれる。
リランが過剰反応したのは古傷を刺激されたからなんだろうか？
あの描写だけだとヌック＆モックが作ったデカい刷毛に
問題があったせいにも見えてしまうが・・・。
改めて獣の恐ろしさを味わったエリンが葛藤を繰り返しながら、
それでも人と獣の関係について向き合っていこうとする展開は
単にエリンの物語の奥深さを感じる以上に、
このテーマ設定の射程の広さを意識させられて感動したなぁ。
人と獣、というモチーフはそのまま人と人の手に余るもの、
自然そのものや政治や歴史や運命といったものまで内包するんだろうな・・・。
ラストのエリンのモノローグは、エサルに言われた遺書の内容ってことか。
エサルは本気で遺書を書いて欲しかったわけじゃないのだろうが・・・。
しかし、エリンが怪我したというのに原因の一端であるヌック＆モックや、
いつもは出しゃばってくるトムラ先輩が出てこなかったのは気になった。
このあとフォローがあるのかと思ってたら次回はもう四年後だし。
エリンもついに十八歳か・・・そろそろＮＨＫ教育で
ヒロインやるには若干ツラいレベルになってきているような。