へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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東京マグニチュード8.0 #5

東京マグニチュード8.0 (初回限定生産版) 第1巻 [BD] [Blu-ray]キミノウタ(初回生産限定盤)(DVD付)
避難場所となっていた未来の中学に辿り着いた一行が見たものは、
肉親を失い途方に暮れる人々の姿、そしてそんな状況でも
ただひたすらに働き続ける一人の老人の生き様だった・・・。
真理さんへの信頼が固まり、弟との衝突と和解を経たことによって
未来の心にわりと余裕が出来たこともあって、
このタイミングで周囲の悲劇を冷静に見つめる展開になったのかな。
遺体安置所となった中学校の講堂で母親の死に呆然とする
級友の姿を目撃するという描写は、今まで避けられていた・・・というか、
未来が見ないようにしていたのであろうこの地震による死者の存在を
強烈に印象付けていて、単に災害現場で凄惨な死体を見せるよりも
テーマを語るうえでは有効な演出になっていたなぁ。
その後の孫を失った老夫婦のエピソードに関しては、
たぶん阪神大震災か何かにモデルがあるんじゃないかと思うのだが、
やるせない言葉とそのなかでも優しく生きていくしかない
人間の強さと脆さに心を揺さぶられてしまった。
過度に泣かせに走らずあくまでも淡々とリアルタッチで
物事を見せていたのも上手く嵌まっていた。
今回は作画的に大きな破壊の見せ場はなかったのだが、
そのぶん細かい芝居やライトに照らされた夜の避難所の雰囲気など、
全体的に丁寧な描写が多くて見応えがあった。
まあ、真理さんの巨乳が一番気にはなったんだけど・・・。