うみものがたり〜あなたがいてくれたコト〜 ＃１２（終）

TVアニメ『うみものがたり』ドラマCD
TVアニメ「うみものがたり」オリジナルサウンドトラック(仮)
マリンの愛がついにウリンの心を呼び覚ましセドナを浄化、
しかしそれはマリン達と夏音の別れの時を意味していた・・・。
というわけで全編キャラ泣きっぱなしの最終回。
とにかく「泣き」の作画・演出・演技が連発する展開だったのだが、
シーンに応じてちゃんと意味合いの違いを見せていたのには感心。
マリンとウリンの姉妹愛も別れ際のマリンに対する夏音の「愛してる」も、
ともすればガチ百合描写にしか見えなくなりそうなところを
ギリギリ上品にリアリティのある感情として表現していたのもさすがだった。
全体的には、佐藤順一作品の集大成として作っていたら
近年鳴りを潜めていた邪悪オーラが全開になってしまったという感じで、
最初の先入観が裏切られていく中盤の展開には大いに混乱させられたものの、
一度そういうものだと思ってしまえばこれはこれで
サトジュン本気モードが堪能出来てスリリングではあったなぁ。
ただ、パチスロ原作やARIA路線を期待していたファンが
どこまで付いていけたのかは定かではなく作品としては
相当に歪んだ形でまとまってしまったのは否定出来ないかと思う。
作画も音楽も声優陣も魅力のある要素が揃っていただけに、
もう少しキャッチーな方向だったらと少し考えてしまう・・・。
声優陣では特に寿美菜子がまた新境地を見せていて目立っていたが、
得意分野で大暴れする阿澄佳奈と堀江由衣の存在感も素晴らしかった。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。