（ＴＶＫ）狼と香辛料II ＃１２（終）

狼と香辛料IIDJCD:小清水亜美・福山潤のオオカミックラジオ2
エーブの本質を見抜いたロレンスが鉈で襲われたり優勢に立ったと思ったら
油断して返り討ちにあったりホロにビンタされたりホロに蹴られたりする最終回。
第二期最終回にしてバトルアニメになってしまったうえに、
最後のホロのデレがビンタ＆キックという高度過ぎるご褒美に！！
ロレンスが意外と格闘の心得を持っていたのには驚かされたが、
一応行商人なんだし護身術くらいは心得ていて当然ではあるか。
エーブとの会話は、交渉の裏に隠された真実の部分はともかく、
その先にあったエーブが抱える暗い闇については
あの会話劇だけだとさすがに説明不足でわかりにくかったなぁ。
つまりは過去の傷を慰める為に不毛な金儲けに嵌まってしまったエーブと
欲望の対立で街を焼いてしまった人々に対してロレンスだけは
本当に大切なホロとの関係を守り通せたという形になっているんだろうけど、
いくら映像的に美しくされてもあの状態でイチャイチャしているラストは
空気読んでない感じになってしまっていたよーな・・・。
というか、てっきりもう一話あるんだと思い込んでいたもので、
特別ＥＤに入った瞬間まさかこのまま終わるのかと結構呆然とした。
エーブのその後もホロとロレンスが無事に街を脱出出来たのかも
まったく触れられないまま終わってしまってるので消化不良感が強いが、
これは第三期に続けるつもりあってのことなのかな。
全体としてはキャラデザや制作スタジオの変更などがあったわりには
第一期のイメージを忠実に継承した正統派な続編になっていた印象。
ただ、１クールで原作二巻ぶんという構成まで引き継いでいたのは
間延びしたり逆に物足りなくなったりあまり上手くなかった気がする。
第三期があるならその辺はどうにか改善して欲しい。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。