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グイン・サーガ #26(終)

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グイン・サーガ グイン (ノンスケールコールドキャスト塗装済み完成品)
レムスの即位と、グインとイシュトヴァーンの決別を描いての最終回。
自分よりナリスとリンダへの声援の方が多いと嫉妬を募らせた末に
玉座についた瞬間ダークパワーを見せつけるレムスの不遇な運命と、
敵に回すと無茶苦茶ムカつくグインにコテンパンにされながら
更なる野望の道に突き進むことを誓うイシュトヴァーンの叫びで締めるという、
何かこの先もっとろくでもないことばかり起こるのであろうことを
強烈に予感させる最終回になっていたなぁ・・・。
ストーリー的には一応区切りがついていて危惧したほどの消化不良感はなかったが、
それでもやはりこの先がどうなってしまうのか気になる終わり方ではあった。
グインVSイシュトヴァーンは今までの集大成に相応しい対決だったが、
剣では戦わないと言ってたグインが殴り合いになった途端に本気出して
花畑のなかを思いっきりイシュトヴァーン吹っ飛ばしてたのに笑った。
グインさんは剣でなくてもパンチで怪物殺せる人なのに・・・!!
それにしても敵対してみるとグインがムカつくというのは、
愚かな人間達が必死で生きるこの世界のなかでグインだけが超然として
それゆえに孤立していることを最後に明確に示す形になっていたのかな。
全体としては何より全話絵コンテを描き切った若林厚史
充実した仕事がたっぷりと堪能出来たのが楽しかった。
ケレン味の強いアクションシーンは世界観から少し浮いている気はしたのだが
作品のフックとしては上手く機能していただろうし、途中からはむしろ
アクション以外のシーンの安定感の方が印象深くなってきていた。
声優陣も堀内賢雄中原麻衣内田夕夜の神秘性を押し出した演技と
浅沼晋太郎渡辺明乃の人間臭さを押し出した演技が絡み合って
重層的な物語を更に味わい深くしていたのが見事だった。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。それと改めて原作者への哀悼を・・・。
本当に、このタイミングでアニメ化を了承してくれたのは神の導きだったのか・・・。