へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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(新)空中ブランコ #1

空中ブランコ (文春文庫)
監督:中村健治、キャラデザ&総作監橋本敬史の「モノノ怪」コンビが
直木賞受賞作を実写とアニメを組み合わせた実験的手法で作品化。
実写混じりって最初「ロジャー・ラビット」みたいになるのかと心配したが、
アシスタントの女が生身のまま出てくる以外は写真を合成したりといった
シャフトの演出をよりアヴァンギャルドに突き詰めたような形で、
とりあえず「TVアニメ」という体裁にはなっていたので良かった。
福井さんの解説だって滝クリと同じようなものだと思えばまあ・・・!!
しかし本当にこの映像センス、「モノノ怪」コンビ最新作というよりも
今敏がシャフトで作りましたみたいな不思議なことになってるなー。
「化猫」の時も驚いたけどこれを東映がやっているというのが面白い・・・。
ストーリーは空中ブランコで失敗続きのサーカス団員が
カウンセリングを受けて自分の真実の姿を知るという単純なもので、
謎解き要素やらどんでん返しやらそういうものはあまりなく、
本当に独特の映像をキャラの精神世界に置き換えて観るだけという感じ。
時折、サブキャラが意味不明な行動取っているのは今後の依頼人の伏線か。
主人公の医者が三パターンの姿を持っているという仕掛けは
現時点ではわかりにくいだけで効果が不明。
ただ三ツ矢雄二バージョンのハイテンション演技は非常に楽しい。
個人的にはバラエティー番組感覚で観ると凄く良いと思うのだが、
ノイタミナ視聴者がどこまでこれに食い付いてくるのかはまるで読めない。
むしろノイタミナだからこそ成立するのかも知れないが、
さすがにここまでトバして大丈夫なのだろうか・・・!?