へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society

EMOTION the Best 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society [DVD]攻殻機動隊S.A.C. TRILOGY-BOX (初回限定生産) [Blu-ray]
SACシリーズ最後を飾ったTVスペシャル版。
2nd GIGの二年後、素子が公安9課を去ったあとで起こる
傀儡廻し」と呼ばれる電脳ハッカー事件を新生9課が追っていく話で、
SACシリーズの締め括りというだけに留まらず
原作&劇場版第一作の「人形遣い」事件を模した設定のなかで
イノセンス」のように消えた素子を追い求めるバトーの姿を描いたりと、
まさに攻殻機動隊の総決算を狙った内容となっている。
「京レの隠れ蓑か!!」発言まであったのには笑った。
SACの枠組みに合わせて原作第一話と劇場版二作を同時に消化している感じか。
最終的にはネットを介することによって生じた素子というキャラの分裂を通じて
果てしなく拡散していく攻殻メディアミックスと「ネットは広大だわ」の名言が
リンクしていくような物凄いまとめ方が出てきて驚嘆させられた。
義体(メディア)が変わるたびに表層は移ろっていくのだとしても、
ゴースト(本質)の囁きには常に真実があるものなのだろうか・・・。
それと、国家と若者という神山監督の問題意識がそのままストレートに
東のエデン」に繋がっているのが確認出来たのも興味深かったなぁ。
アクションの見せ場ではタチコマ無双が観られたのが嬉しかった。
最後までSACシリーズをアニメ的な楽しさの面で支えてくれたタチコマに感謝。