へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

なれのはて 過去感想は作品タイトルで検索してください

スポンサードリンク

戦う司書 The Book of Bantorra #27(終)

戦う司書 The Book of Bantorra 第3巻 [Blu-ray]戦う司書 The Book of Bantorra 第4巻 [Blu-ray]
戦う司書 The Book of Bantorra 第5巻 [Blu-ray]
ハミュッツに召喚された死した武装司書達と、
ミレポックの呼びかけに応え集結した生きる武装司書達、
全ての武装司書が一丸となった最終決戦の結末を描く最終回。
まさに武装司書オールスターズ春の戦う司書祭り!!
モッカニア編で速攻死んだ土の中にダイブするバタフライ野郎なんて
普通忘れてる奴が大活躍していたのには興奮してしまった。
メイドオバちゃんが満を持して登場したと思ったら若返ってて声が田村ゆかりとか、
ここまでドシリアスに展開してきたのに最終決戦に至って
何だかネタ方向に一気に突き抜けてしまっていたのが痛快だったな。
今までの目を覆いたくなるような悲劇の連鎖も最後にこの大逆転祭りをやる為の
下準備に過ぎなかったんじゃないかという気すらした。
死んでも変わらないノロティの明るさや、死してついにヒーローになって
ハミュッツを助けその最期を看取る役までゲットしたヴォルケンなど、
今までのキャラ関係の不満も全て解消してみせていたのが見事。
世界の人々の想いが元気玉みたいに集結したり結局全ては愛だったり、
最終回だけ観ると陳腐と言ってしまいそうなくらいの展開なんだけど、
やはりここに至るまでの容赦のない道の踏み固めが
物語の足取りを確かなものにしてくれていたなぁ・・・。
とらドラ!」や「アスラクライン」など最近増えてきている
原作終了とアニメ放送を合わせるというタイプの構成だったわけだが、
とらドラ!」をまとめた岡田麿里らしく今回も無理難題を上手く処理していた印象。
キャラを掘り下げる脇道のエピソードを入れる余裕がまったくなかった反面、
とにかく濃厚なメインエピソードの連発で物語を引っ張っていって
多少強引にでも視聴者を惹き付けていくという作りには圧倒された。
しかも、一話たりとも気が抜けない構成になっているなかで、
作画演出のクオリティをまったく落とさなかったのが凄い。
あらゆる面でクオリティコントロールが本当に行き届いていた作品だった。
まあ、贅沢言えばやっぱりもうちょっと余裕のある尺で観たかったけど・・・。
声優陣については朴ロミや大川透などのアダルトな演技と、
沢城みゆき戸松遥などのフレッシュな演技、
そして毎回豪華なゲストの面々の組み合わせが面白かった。
取っ付きの悪さや放送枠の問題もあってあまり話題にはならなかったが、
シリアス基調のラノベ原作アニメとしては稀有な完成度だったと思う。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。