おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜 #2
「相手のベンチを腐らせるって高一男子の発想かねぇ」
一部の鍛えられた高一女子なら相手ベンチだろうと
西浦ベンチだろうと満遍なく腐らせまくりますよ!!
とかなんとかで、次の相手に決まった崎玉の分析をするなかで、
阿部が次戦はコールド狙っていこうとデカいこと言い出す話。
主砲を敬遠することで相手ベンチを腐らせるという発想といい、
投手の体力温存の為にコールドを最初から狙うという戦術といい、
ただ熱血してるだけじゃとても追いつかない高校野球の奥深さが
ごく自然なノリで描かれていて久々にこの作品らしさに唸らされたなー。
前半の試合観戦時の描写も、モモカンの過去をそれとなく探る母親組や、
三橋の扱いを未だに手探りしている阿部の様子など、
明るく爽やかな野球場で蠢く人間関係の機微を
ギリギリのさじ加減で描いているのに感心した。