（新）人造人間キカイダー THE ANIMATION ＃１

岡村天斎が監督を務め、キャラデザを担当した紺野直幸が以後石ノ森作品を多く手掛けるきっかけとなった作品がNHKBS2で放送開始。
OVAなのは続編の「０１」の方で、こっちはキッズステーションで放送された一応TV作品である模様。
基本的に原作準拠で進行し、ラストでキカイダーの変身＆バトルはあるものの本編は非常にシリアスなタッチで描かれる。
今でこそこういう特撮版に対して重く暗い原作版に準拠したアニメを制作するスタイルは浸透しているが、この作品の時点では相当冒険的な企画だったと思われる。
思えば2000年代というのは旧作リメイクの時代でもあったわけで、そのきっかけになったのだと考えると歴史的にも意義深い作品だよなぁ・・・。
ただ第一話の時点ではあまりに淡々と話が進むので取っ掛かりは良くない。
ギター背負ったモダンなジローのデザインに違和感があるくらい重いもんなー。
しかし石ノ森デザインを現代的にリファインした紺野デザインの功績には改めて感服。