けいおん!! #22
バレンタイン、それは乙女がもうすぐ旅立つ先輩達の為に心を痛めるイベント。え、男? 何それ?
というわけでバレンタインと唯達の受験を組み合わせながら梓の想いを丹念に追っていく話だったのだが・・・バレンタインなのに男の話題とかそういうの微塵も出さない辺り徹底していて凄いよなー。それとも友チョコがメインになっているのは現代リアル女子高生らしさなの?
梓がチョコケーキを渡せず思わず逃げ出してしまってからの展開は、映像演出と情感高まるドラマの盛り上げが非常に秀逸で素晴らしい完成度だった。あのワンシーンワンシーンの的確な積み上げ方は本当に見事だ・・・。
しかし関係ないことかも知れないけど、バレンタインにしろ神頼みにしろ日常描写が極まってくることで、とても日本的な感性が浮き上がってくる部分が目について面白い。女の子の青春模様を描いているだけだったはずが、表現が突き進み過ぎた結果何か恐ろしく本質的なものを掘り当てつつあるような・・・。
終わりが近づいてくるにつれて、改めてこの作品が実際のところ何を成し遂げようとしているのか考えさせられる。
まあ普通に終わりが寂しくて思考がズレていってるだけかも知れないが。