バトルスピリッツ ブレイヴ ＃２６

人間と魔族が実は同種族だったことが判明し、バローネやユースが思い悩む話。
魔族だけ地球に取り残されたのではなく、元々異界に紛れ込んで適応進化してしまった人類が元の世界に戻っただけだった・・・というSF的な理屈には納得。
それを受けて人間と魔族の関係性、異界王がダン達に遺した宿命の重みが増していく展開も、もはやカードバトルまったく関係なくシリアスに深まっていて面白かった。
しかし未だに異界王の呪縛にダンが囚われていることがはっきりしてきて、この第二期がどうしてこんなに重苦しくなったのかがようやく少しわかってきた感じがする。
そもそも思い返せば第一期でも異界王関連の要素は相当シリアスに踏み込んでいたのだが、結局本来の路線である明るく前向きな冒険ものという要請に押し切られて最後は尻窄みになっていた。
それが物語的にもスタッフの方向性としても後悔の源泉になっていて、今度はもう逃げないという覚悟に変わっていったわけね・・・。
真面目な奴が思い詰めると始末が悪い・・・なんて言ってしまうと失礼かも知れないけど、本当に作品全体がそんな流れになっていてリアルな切実さはあるなぁ。