レベルE ＃１１

漂流甲子園編。
原作でも屈指のトリッキーなミステリ回で、最初からアニメで推理部分を再現するのは無理だろうと覚悟はしていたので、駆け足気味な構成も細かい要素を拾い切れていないこともそんなに不満には思わなかった。
そもそも原作だって犯人当てはあくまでオマケであって、あんなの普通に読んでて気付く方がおかしい・・・！！
ともかく幻の甲子園とそこに迷い込んでしまった球児達の戸惑いをミステリアスに見せていく今回のアプローチは間違ってはいなかった。
しかし濃い目の作画やライティング演出など甲子園の描写も凝ってはいたものの、それ以上に娘の心の中に閉じ込められた父親のエピソードがビジュアル的にキレまくっていて甲子園の方を完全に食ってしまっているのが気にはなったなぁ。
アニメだとどうしても見せ場が絵的に派手な方に引っ張られてしまう・・・。
あと、球児＆マネージャーの方言ゼリフのこだわり具合は面白かった。