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夢喰いメリー #13(終)

夢喰いメリー 2 【初回限定豪華3大特典付き】 [Blu-ray]夢喰いメリー 3【初回限定特典 ねんどろいどぷち『メリー・ナイトメア』付き】 [Blu-ray]夢喰いメリー B2タペストリー夢喰いメリー もふもふひざ掛け 海辺柄
レオンと千鶴の犠牲でも止められなかったミストルティンを、夢路とメリーの覚醒で打ち倒す最終回。
試験で先延ばしにして最終回で丸々決戦をやる形になったので、バトル自体はAパートで終わってあとはエピローグなのかと予想していたのだが、山内アニメの最終決戦はそんな甘いもんじゃなかった!!
まさに死力を尽くした総力戦の様相で、最後の最後まで圧倒的な強さを誇るミストルティンをいかに倒すかという一点に集中した寄り道の余裕なんて微塵もない内容。
マジでラスト五分、これ終わらないんじゃないかと不安にさせられたぞ・・・!!
その極限状況で音楽に合わせて由衣がエアトランペット吹き出すといった、もうテンションが突き抜けて訳わからないことになってる感じも凄かった。
あれは戦う力のない由衣がそれでも気持ちで一緒に戦っているって表現なんだろうとはわかるけど、普通あんなシュールな絵怖くて出せないよ!! 
夢路の覚醒もメリーの夢魔を送り返す能力への確信も、理屈度外視の「想いの強さ」だけで押し切っているのも相当無茶だったし、結局千鶴は記憶喪失になって救われてないのにハッピーエンドに持っていってしまう流れも力技ここに極まれりって感じだったなぁ。
とりあえず小宇宙でどうにかしてるっていうか、山内重保はどんな作品でも「神話」の領域に物語の納得を引き上げていってしまう・・・。
全体的にもメリーのヘソに代表される今風のキャッチーな描写の一方で、常に様式美を湛えた映像へのこだわりがあって「萌え偽装したダークバトルアニメ」という方向性は一貫してブレていなかった。
そのせいで原作に対してアニメ独自の要素が突出し過ぎてバランスを欠いているところは多々あったけど、その歪さも含めて緊張感があった。
単純な娯楽作品としては決して完成度が高いとは言えないものの、代えがたい個性を備えた作品にはなっていたと思う。
あと、主演の佐倉綾音のキャリアに見合わぬ安定感も素晴らしかった。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。