へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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(新)花咲くいろは #1

花咲くいろは 1 [Blu-ray]ハナノイロ
Hazy(初回限定盤)(DVD付)
TVアニメ「花咲くいろは」イメージソング集 湯乃鷺リレイションズ
これはニコ動配信で視聴。っていうかニコ動でやるの直前まで知らなくてまたtvk民だけハブられたと絶望してた。
監督:安藤真裕、シリーズ構成:岡田磨里、キャラ原案:岸田メル、キャラデザ&総作監関口可奈味、制作:P.A.WORKSによるオリジナル作品。
監督こそ「CANAN」の安藤真裕になっているが、他の要素は総じて「true tears」路線の第二弾という感じ。
P.A.WORKSの実力が遺憾なく発揮された細緻極まる映像美術、田舎町を舞台としたご当地コラボ、ポエムとリアルを併せ持った岡田磨里脚本の本領など、どれも隙なくレベルが高い。
ただ・・・これは個人的に観るのが遅れたという事情が関係してくるんだけど、てっきり観られないと思っててわりとネタバレ気にせず第一話の情報収集していたところ鬱アニメっぽいという意見が多かったんで身構えてたんだよね。
それが実際に観てみたらまったくそんなことなかった。確かに主人公には色々と試練が襲いかかるんだけど、そこは視聴者に過度な負担をかけないようにスタッフは相当気を遣って演出している。
なるべくコミカルになるように、本当の悪人はおらずみんなそれぞれの立場で物を言っているだけなんだとわかるように細心の注意が払われている・・・のに、何か結果的には意味なかったようなのが凄く興味深い。
仕事ネタ、少年少女が大人に叱られて社会の一員としての承認を受けていくような物語って、今の時代は本っ当に成立しにくい。
女将も「死ね」女も、本音の部分はちゃんと読み取れるように描かれているんだけど、それを差し引いても理不尽さの方が勝ってしまうのが難しいところだなぁ。
視聴者側が誰に感情移入するか、どこに視点を置いてどこまで深読みしていくかで評価が180度変わってしまいそうな作りなので、面白いし完成度高いけど先行きは不安。
まあ「true tears」もそこを乗り越えて熱狂的な支持を得るまでになったので、この作品もそこまで頑張ってもらいたい。
あと、伊藤かな恵小見川千明の間に豊崎愛生を挟むというメイン三人の組み合わせ方が絶妙で感心した。