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(有料配信)機動戦士ガンダムUC #2・3

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アニマックスで「赤の肖像」に続いてガンダムUC第一話が連続放送されたのだが、それとは別にバンダイチャンネルで第二話&第三話を視聴。第三話は5/9日までの限定配信。
第二話はバナージが連邦とジオン、双方の陣営を彷徨うTVシリーズだったら半クールは普通にかかりそうな内容を一時間でやるかなり無茶な構成。
絵コンテ&演出が村田和也、作監が千羽&中田コンビだったこともあって無駄を極力削りながらハイテンポで必要なシーンだけ繋げていく作りが「コードギアス」っぽい。
ただし人間ドラマは宇宙を漂いながらも地に足が着いていて、そこは変わらず古橋監督の色が貫かれている印象。
一つ一つのイベントはガンダムテンプレそのものなんだけど、表現の形に色々と現代的なテクニックが入ってくるのは興味深い。
そして第二話からはサブキャラの面々も積極的に動き出して群像劇化が進行。
フロンタルの存在感は別格としても、ガロードや新約カツの器の人も良い感じだなー。
これだけ詰め込んでいるにもかかわらず、どのキャラにも見せ場がちゃんと用意されていて感心。
そして物語はバナージの迷いを引き摺りながら第三話、ガンダム恒例大気圏突入イベントへ。
ユニコーンデルタプラスの男の約束あり、クシャトリヤとの決戦あり、シナンジュとの死闘ありでドラマの濃さもさることながらモビルスーツ戦の密度も過去最大。
特にモビルスーツの破壊描写はフェチなこだわりが見事だった。
ビーム系の攻撃を食らうと装甲が溶ける!!・・・という部分で質感や戦場の生っぽさを出しているのかな。
話の方も、ラプラスの箱とユニコーンガンダムを巡る観念的な語りは少し性急でわかりにくい反面、強化人間の悲劇や職業軍人の自己犠牲といったお約束がお約束で済まない濃さで盛り込まれていて、こちらも満足度は高かった。
マリーダさんの過去は「ZZ」との関連といいその重さといい、見せ方上手かったなぁ。
しかし大気圏突入と「主人公の転落」を重ね合わせるガンダム演出は、宇宙世紀からアナザー、SEED・OOを経てもはや伝統芸の美しさ・・・!!