戦国乙女〜桃色パラドックス〜 ＃８

旅と温泉、そして女の嫉妬と三角関係。
ただ険しい道のりを歩いているだけで充分面白いAパートも凄かったけど、Bパートの密度の濃さはそれ以上。
まず温泉シーンの、温泉サービスの常識を覆すダイナミックな描写に驚いた。
あんな底の深い温泉、沈んで溺れる奴が出るだろうと思うのだが、次の展開に備えてヒデヨシの妖精的な裸体の美しさを際立たせようという演出だったのかな。
温泉といえば湯気だらけという近年のイメージを軽く吹っ飛ばす表現には本当に感心した。
そしてそこから、倒れたヒデヨシの看病のついでにノブナガ様がキス！！　それをミツヒデが目撃して一気にドロドロ修羅場突入！！
今までの話だけだとミツヒデが一方的にヒデヨシに嫉妬しているだけの空回りだったのが、このイベントで途端に三人の関係が生々しいものに変化していくのが見事。
ノブナガ様、照れ隠しをしているが実は結構ガチでヒデヨシ好きになってたのか・・・。
しかもこの事態を引き起こしたのが散々伏線張っていたイエヤスの悪巧みのせいでなく、伊達先生が珍しく親切心を発揮したせいというのも面白い皮肉。