へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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C #11(終)

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公麿VS三國の超絶作画バトルの果てに、どんな形であれ未来ある世界になってエンド。
一応テーマ的な語りや公麿と真朱のラブロマンスといった要素もあるにはあるのだが、それらを完全に押し飛ばすほどに作画が主張しまくっていて良い意味でも悪い意味でもまさに作画アニメな最終回だった。
村木サーカスに回り込みながらの剣戟バトルに、トドメは線画になってぶん殴るという熱血アニメ演出まで炸裂!!
正直、話をまとめ切れないのを作画で乗り切るという意図を感じてしまうのだが、それでも単純に圧倒的なアクション作画は素晴らしかった。
ただ・・・さすがに公麿と三國の対立軸だけで話が止まってしまい、その先の展望が「未来」という言葉に丸投げされるだけだったのは残念。
その未来もあの描写からすると結局日本経済は消えてドル経済圏に呑まれただけっぽいし・・・。
重要なのは子供達が笑顔で暮らせる社会そのものであって、それは円に支えられる必要なんて必ずしもない・・・という主張を通したわけでもないのだろうが、しかしこれをもっと寓話的に捉えていくのも結構難しいよなぁ。
何かこう、真面目に解釈しようとするよりも感覚的に見ておいた方が良いのかな。それがそもそもの「少年マンガ的」な設定・世界観に沿った見方でもあるのだろうし。
全体的には凄くチグハグでバランスの取れていない作品だったという印象。
尖った部分は実に刺激的で興味を惹くのだが、そこを支えて更に伸ばすだけの基盤が弱かった。
いっそ公麿ではなく三國に絞って展開していれば・・・と思ったりもするのだが、それだとあまりに視界が狭まってしまい意味がないか。
可能性はまだまだ眠っていただけに、色々と勿体ない。続編は無理だとしてもスタッフにはここで見せたテーマをもう少し掘り下げてみて欲しいなぁ。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。