へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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うさぎドロップ #11(終)

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子どもを育てる為に費やした大人の時間は一体何をもたらすのか・・・を問いかけて最終回。
ラスト五分くらいまではいつも通りの日常を淡々と描きながら、最後一気に本テーマに切り込みドラマティックな演出で締める構成がなかなか上手かった。
まあこの作品のテイストからすれば本当に淡々としたまま終わっちゃっても成立したとは思うので、最終回だからと余計な気を回して過剰になったとも受け取れるのだが、そこはサービス精神を素直に喜んで置くべきかな。
テーマを明確に打ち出してきたのもノイタミナ枠での役割を的確に認識していて、そういう意味では作品そのものが大人の側に寄り添っていくような終わり方ではあったなぁ。
ちなみに原作の場合は第二部に入るとかなり物語もテーマも変質するらしいので、この最終回のバランスはここで終わることを前提にして初めて成立するものだったのかも知れない。
全体的にも細部まで非常にコントロールの行き届いた作画演出が印象的で、完成度の高さは相当なものだった。
IGといえばスーパーリアル作画というイメージがずっと強かったけど、ここ最近はリアルな芝居と柔らかいタッチを両立させた作風を確立してきていて、今回はその一つの到達点になっていたように思う。
凄い豪華でコストもかかってる作画なのに、あくまでドラマの添え物として主張させ過ぎない抑制は見事。
それと何といってもりん役の松浦愛弓のリアリティと可愛らしさの両立した演技の存在感が素晴らしかった。
結局、松浦愛弓がハマっただけで半分以上この作品の成功は約束されたのだろうなー。
原作第二部については気になるものの、とりあえずイクメンアニメとしてはきれいに終わったのでこれはこれで良いのかな。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。