へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

なれのはて 過去感想は作品タイトルで検索してください

スポンサードリンク

輪るピングドラム #11

輪るピングドラム 1(期間限定版) [Blu-ray]ノルニル・少年よ我に帰れ
苹果の姉を死に追いやったあの事件、兄弟の原罪の元であるあの事件、地下鉄はどこへ輪るのか。
・・・って、地下鉄サリン事件、なのかこれは???
今までもそんな匂いはどことなくあったものの、まさかここまで直接的にあの事件を想起させる話になってくるとは驚いた。
しかし、同時に納得もした。幾原邦彦が新作に取り掛かるのにどうしてこんなに時間がかかったのか、そして今何故この作品を手掛けたのか。
九十年代の申し子の一人として、あの事件へのケジメを付けねばならないという苦悩と覚悟があったのだとすれば当然だ。
あの時代の空気・狂気を捨て去って格好だけポップでオシャレなものになってしまったアニメを、またあの泥沼に押し戻そうという決意すらあるのか・・・!?
勿論、直接あの事件を元にするわけではなく良く似た団体・事件を仮置きする形にはなると思うんだけど、それでも一気にこの作品の持つ意味合いが不穏さを増してくる。
今回の話からすると兄弟もストーカー女も組織で生まれた子どもで、未だにその影響下にあるとかそういうこと?
生存戦略って三女アーチャリー的なアレだったりするんだろーか・・・。
それにしても、大多数が逃げ出したなかで幾原邦彦が九十年代の影をずっと背負っていくのだとすればそれは凄く楽しみな話ではあるなぁ。