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(TVK)日常 #26(終)

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「日常」の合唱曲
TVアニメ 日常のキャラクターソング その9 ラスト5パーソン
ゆっこはバカだなぁ・・・と、呟ける日常。
というわけで、最大の盛り上がりは前回で済ませておいて、わりと淡々と日常の素晴らしさを謳い上げる最終回に。
しかし最終回になって校長の苗字が東雲だとか阪本さんの元の飼い主が中村先生だとか、複雑な人間関係を明かす伏線を回収してくる構成は巧みだったなー。
この作品、当初は極力意味のない小ネタの羅列を目標としていたはずなのに特に2クール目になってから明確に全体構成を重視する路線にシフトしたのは最初から意図していたことなんだろうか?
何となくやってくうちにキャラ達の「日常」の背景にある物語を浮かび上がらせていく構成こそ正しいのだという答えに辿り着いただけのようにも思うのだが・・・。
なののゼンマイコンプレックスの克服をラストに持ってきたのもキャラに寄り添ったドラマが貫かれていて非常にきれいだった。
それと、最後にゆっこ中心にしてきたのも作品の核がどこにあるのかを確認しているようで興味深かった。
ぶっちゃけ学校サイドの主人公はみお、研究所サイドの主人公はなのであって、ゆっこって何でセンター張ってるのかさっぱりわからなかったのだが、最終回でゆっこのバカさ加減こそが奇跡の連続である「日常」を支えているのだと言ってくれたことには感心した。
ゆっこがいなかったらみおの失恋もなののコンプレックスも他の物語の数々も不幸な出来事で終わっていたかも知れないわけで、ゆっこは全てを笑いに変えてくれる女神様みたいなものだったんだな・・・!!
全体としても、ひたすらシュールギャグで暴走していく一方でやはり今まで京アニが手がけてきたいわゆる「日常系アニメ」へのアンサーとしての側面があって、素直に娯楽作として大笑い出来るだけでなく様々な観点で楽しめる気付きの多い作品だったという印象。
それゆえにキャッチーかつシンプルな見た目に反して意外と一筋縄ではいかないところもあって、そこが壁ってほどではないがちょっと段差を作っていたような気もする。
それで結局、色々あっても作画凄い演出凄い声優凄いで終わっちゃってそれ以上突っ込みきれないというか・・・。
深刻な日常を明るく楽しい日常に変えてくれるアニメの魔法、そこには功罪あるのだろうけど、ひたすら罪の部分を振り切って駆け抜けたことは今の時代にとって良かったのか悪かったのか。
・・・個人的には本当に毎週ほっとさせてくれる存在だったんで、これで良かったんだと信じたい。
しかしまあ、京アニの無駄遣いという言葉は最後まで付きまとう作品ではあったよなー。
あの作画力を持て余している様子には本当に、他に分けてあげてと思わずにはいられなかった!!
ただ、あの作画演出があったからこそ声優陣の異常なポテンシャルが引き出されていったのもあるのかな。
相沢舞の眠れる野獣を呼び覚ましてくれたことについては感謝してもしきれない・・・!!
ムント様に続いて何か売り上げ的には恵まれなかった感じだが、荒波に負けずに頑張って!!
っていうかこの作品のパッケージが売れないのは販売企画ミスであって中身のせいじゃないはずだ。
色々やりきったんで二期はないだろうし京アニにはそろそろ本気モードに入って欲しいのだが、それでも何かの機会に再会出来たら嬉しい。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。