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逆境無頼カイジ 破戒録篇 #26(終)

艱難辛苦を乗り越えてようやく大勝利・・・したら悪いおじさんに騙されたーっ!!
しかし、この世の中にはイケメンボイスの優しいおじさんもいる。優しい仲間もいる。それを噛み締めて美味過ぎるビールで乾杯する最終回。
これだけ時間かけてこのオチかよ!! という上げ下げの激しさにちょっとクラクラくる。
遠藤さんは別に間違ってない、カイジの甘さも間違いだとは思いたくない、それでも世間には勝ち負けが厳然として存在し、カイジのような奴は永遠に底辺なのだ!!・・・という喝破には心が震える。
それでいて、そんな底辺にも身の丈にあった幸せはあるのだと示してくれるエンディングは、今の格差社会にはより響くものがあるなぁ。
ま、もし続編があった場合そんなちっぽけな幸せもドブに捨てることになるわけですが!!
優しい黒服おじさんに実写映画版カイジである藤原竜也を持ってきたのは、声がキャラと合ってないという基本的問題はあるものの悪くはなかったと思う。
最終回の一番重要な役どころを任せるにはこれくらいのスペシャル感がないとマズいだろうし。
全体としては、第一期以上に声優と作画のはっちゃけぶりが目について、やってること自体はどんどん地味になっているはずなのに何故か派手な印象が増していくのが面白かった。
良く考えるとビール飲んでチンチロしてパチンコしてるだけだもんなー。それで波乱万丈の2クールを成立させる凄まじさ・・・。
特にチョー&浪川大輔の人間性剥き出しな芝居は本当に素晴らしかった。それを受け切る萩原聖人、相変わらずナレーションだけで場を支配する立木文彦のタフネスにも第一期以上に感心。
作画的にも原作再現を超えた独自の領域に差し掛かってきていたこともあり、何か続ければ続けるほどレベル上がっていきそうな期待感がある。
第三期は原作のこともあるのでまだわからないだろうけど、このスタッフでの新作は作り続けて欲しい。
ともかく今は、スタッフの皆様、お疲れ様でした。