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BLOOD-C #12(終)

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股裂きされる双子はクズな双子だ!! ミキサーされるエキストラはクズなエキストラだ!! 顔面吹っ飛ばされるヒロインは誰も救えないヒロインだ!! まったくBLOOD-Cは地獄だぜぇぇぇ!! ヒャッハー!!・・・な最終回。
え〜っと・・・文化庁さんこの番組ヤバいです、表に出すと大変なことになりますよ!!
一応これでも関西放送版よりも規制が強かったようなのだが、だからって股裂きされる際にパンツが見えなきゃいいってもんじゃねーよ!! 人間ミキサーなんてボカシのせいで余計にアブノーマルなAVみたいになってるぞ!!
いやしかし・・・ここまで徹底してやられてしまうとグゥの音も出ない。前回の茶番種明かしも物語を相当にぶっ壊していて凄かったのだが、まさか最終回で物語どころか娯楽アニメであることすらぶっ壊すイカレっぷりを発揮しようとは!!
水島努CLAMPも、元々こういうエログロナンセンスな作風を根底に持ちながらそれを大衆化して成功してきたタイプだと思うのだが、今回その封印を解き放ってしまったのか・・・。
あのエキストラの皆さんをウサギっぽい古きものが追っかけるシーンのシュールな絵作りには、これだけやっても笑って許されるんじゃないかという監督&スタッフ一同の素の狂気が感じられてそれが一番怖かった。
無理だから、これを笑って済ませられるほど日本の放送ってユルくないから!!
ただ、そういう理性的な反応とは別にひたすらこの惨劇を「面白い」と感じてしまう心があるのも事実で、ある意味人間の本性を赤裸々に描き出す傑作の領域に片足踏み込んでいた気もする・・・。
全体的にも、とにかくひたすらラスト二話でぶっ壊す為に丹念に積み木を積んでいく、その周到さが実に厭らしい作品だった。
今振り返ると、あの鼻歌も日常も数々の宣伝文句も、この最終回を見せつける為の悪意だったんだとわかって軽く背筋が寒くなる。
それでいて、これほどまでに水島努らしい、CLAMPらしい作品もないなぁと納得もしてしまう。
リミッターを解除した水島努はここまでやれるのかという妙な感動すら受けたし、何だかんだで個人的には無茶苦茶楽しかったんだよなー。
ただ、これに付き合わされた他のスタッフや声優陣が何を思っているのかは非常に気になる。
福圓美里のノリノリ絶叫演技は素晴らしかったが、水樹奈々はこれ代表作に数えて大丈夫なんだろーか?
本来ならED曲で紅白狙うところなのだろうが色々マズいんじゃないのかなー。
そして劇場版・・・とりあえずギモーブマスターと年増がどんな死に方するのかだけ見たい。
とりあえず、スタッフの皆様、お疲れ様でした。