ペルソナ4 THE ANIMATION ＃１２

自称真犯人の精神世界に迷い込み、主人公がぼっち化しかける話。
主人公の掘り下げはアニメオリジナルの仕掛けだったようだが、仲間との絆がなければ空っぽであるという表現が鳴上悠というキャラ自身のテーマのみならずプレイヤーの投影としてしか存在出来ない主人公キャラの境遇をメタ的に評してもいるようで非常に興味深かった。
こういう形で原作ゲームとアニメとの距離感や関係性を調整していくのは本当に上手いなー。
また単純に仲間達と疎遠になっていく過程の生々しい温度感も良く出来ていた。結局、陽介とだけダラダラ友達付き合いが続いている感じがリアル・・・。
そこから一転しての大逆転、ペルソナ大盤振る舞いのバトルも１クール目を締める見せ場として申し分のないものになっていて気持ち良かった。
正しくエンタメしてくれてるのが偉い。エピローグの菜々子ちゃんマジ天使と絶対に許されない雪子もギャグの間合いと日常に戻る感覚のバランスが見事だったな。