へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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(TVK)パパのいうことを聞きなさい! #12(終)

パパのいうことを聞きなさい! vol.2(Blu-ray)パパのいうことを聞きなさい! vol.3(Blu-ray)
墓の前でイチャイチャしているところをおじさん&おばさんに目撃されるも、同居の許しが出てハッピーエンド。
えー、むしろあのシーンを目撃したら主人公が三姉妹を手篭めにしてそうで同居反対しない!?
まあそんなこと言い出したら最初から全部台無しなので、落としどころとしてはギリギリの線だったかなぁ。
親戚の援助とご近所の皆さんの絆を前面に出すことで、主人公だけの努力ではなくみんなで三姉妹を支えているんだという構図が明確になったのも良かったと思う。
ただ、そのせいで三姉妹の実家に戻ってしまうエンディングがちょっと釈然としなかったのだが。
確かに実家に帰れば通学時間の問題とか大体解決するんだろうけど、じゃあ今まで築いてきた関係性って何だったんだと・・・。
別に全て捨てるわけでもないんだから、家を出て様々な経験を積んで帰ってくる、出戻り成長ものだったと考えればいいのかな。
三女のお遊戯会をクライマックスに持ってきていたのもファミリーものらしい締め方で悪くなかったし。
全体としては、川崎逸朗ラノベ作品お約束の原作改変が珍しくわりと有効に機能していてメリハリのある物語が楽しめた。
ラノベ的ご都合主義でしかあり得ない設定に無理矢理リアリティを注入する手法自体は、作品に相当な軋みや歪みを生じさせてはいたのだが、食傷気味なハーレムラブコメを避け新しい挑戦をしたのは立派だったと思う。
惜しむらくはその挑戦が肝心なところで中途半端に終わっちゃってる印象が強かったことだ・・・。
もっと方向性を徹底するなら徹底するで良かった気がするんだけどなー。さすがに暴投する危険までは冒せなかったか。
あとは背景を軸にした絵作りの安定感、三姉妹の声優陣なども魅力的だった。
長女の上坂すみれのブレイクを予感していたが、むしろ三女の五十嵐裕美がここにきて何か掴んだ感じだ。そしてまさかニートアイドルになるとは・・・。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。