（新）ZETMAN ＃１

dots and lines loves Mummy-D(ライムスター)/とめる
桂正和のヤンジャンでの長期連載ダークヒーロー作品をアニメ化。
監督：鍋島修、シリーズ構成：冨岡淳広、キャラデザ：高谷浩利、制作：トムス・エンタテインメント。
原作とは構成や一部設定が変更されているが、原作者のアイディアも多く入っている模様。
原作を忠実にアニメ化するのではなく、あくまで「アニメ版」として独立した作品を目指していると考えてよさそう。
特にこの第一話は、主人公とライバルが少年期に友人だったというオリジナル設定を元に過去編をじっくりと描いていて、骨太な物語の開幕に相応しい重みがあった。
ホームレス生活のなかで生死の概念すら知らなかった主人公が、哀しみを覚え人間として成長することで逆に人間離れしたヒーローの力を覚醒させる・・・という一連の流れもダークヒーローものとして良く出来ていたなぁ。
また原画陣がなかなか豪華で、かつ非常に面白い動かし方をしていて興味深かった。
テイストとしては海外原作のアメコミアニメに近いんで、似たような実験的手法が取れるのかも知れない。
画面構成や各要素のセンスも変な媚びや妥協を排している感じでカッコ良かった。
それゆえに大きく受けることはなさそうだけど、こだわりの一品には仕上げてくれそうかな。
しかしこれもニコ動の方がBS11より早いんだよなぁ・・・。これはちゃんとTVの画面でじっくり観た方が良さそうだけど。