（新）シャイニング・ハーツ〜幸せのパン〜 ＃１

セガの人気ゲームシリーズの一作が、パンアニメ化。
・・・って、何故にパン？？？　しかも最新作でもないのに何故ハーツ？？？
ともかく、監督＆シリーズ構成：川崎逸朗、キャラデザ：松本圭太、サブキャラデザ＆総作監：八尋裕子、制作：プロダクションI.G。
色々と疑問の多いアニメ化ではあるのだが、初回については異世界でパン職人やってる主人公とそれを支える三人娘の日常を落ち着いたタッチで描いていてそんなに悪くなかった。
主人公の事情も三人娘が姉妹なのか友達なのかも良くわからないのだが、不思議とパン売り歩いているだけの話のなかでそういうものなのかと馴染まされてしまった・・・。
ちなみにちょっと調べたら原作ゲームではこの三人、選択式のヒロインで全員声は伊藤かな恵だった模様。
続編のブレイドに再登場した際にキャラが分割されて声も相沢舞と三上枝織で分けたらしいので、設定的にはわりと原作頼みに出来ない事情が多いのかな。
作画については、パン作画の気合いが無駄に凄い。いや本当に無駄だろうこれ・・・！！
一応原作キャラデザであるTony絵の再現もかなり高いレベルで行われているのだが、こちらは動くとやっぱり多少無理は出るかな。
その無理というのが最大に発揮されてしまったのがダンスEDなわけですが・・・。
あれは川崎逸朗は良いコンテ切ってるし作画も頑張っているのに、顔作画を崩すわけにはいかないという制約のせいで全員が不幸になってる哀しい事例！！
まあダンスさせつつ萌え表情作画も維持するレベルに達していれば良かっただけなのかも知れないけど。
ストーリーについては現状まったく見えてこないが、とりあえず終盤までは延々パン売ってるだけっぽいなぁ。
原作に繋げて終わるのだとすれば一気に何かひっくり返す可能性もあるけど、それだとタイトル詐欺になるし・・・。
本当に奇妙なポジションの作品ではあるので、どこに向かっているのかだけでも見定めたい。