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(TVK)Fate/Zero 2ndシーズン #3

空は高く風は歌う(アニメ盤)(DVD付)
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まさに外道!!!!
というわけで、切嗣さんが本気出してランサー陣営がこの世の地獄に叩き落され全滅。
一片の救いもないほど徹底した外道ぶりは逆に清々しさすら漂わせていて、衛宮切嗣という男の本領をまざまざと見せつけていたなー。
ケイネス先生はまあほとんど自業自得とはいえ、ランサーの最期の呪詛の言葉は今までの騎士の誇りがあったからこそ汚泥のように胸にこびりついてくるものがあった。
あれ、切嗣やケイネス先生だけでなくセイバーにも相当な八つ当たりが飛んでいるようでセイバーも本当にいたたまれない・・・!!
しかしこれだけやった末のセイバーと切嗣の問答は、切嗣を支える信念が一気にクリアになってむしろ凄くすっきりした。
誰より正義と平和を求めながら悪を成す切嗣の本質が今までどうしてもわからなかったのだが、「英雄的行為そのものを憎悪している」と明かされてストンと納得。
ああ、それじゃセイバーさんをシカトしたりネチネチいびり倒したりするのも無理ないわな。
また人類の悲惨な歴史の責任が、神話歴史上の英雄にあると糾弾する姿勢も筋が通っていてとてもカッコ良かった。
そしてそういった一連の切嗣のキャラを支える小山力也の芝居が素晴らしい。
ピカレスクヒーロー然としていながら、あくまで自分の言葉や行為に酔ってはいけないという締め付けるような芝居を的確にこなしていてさすがとしか言いようがない。
作画演出においても、前回あれだけド派手な英雄的バトルをやっておきながら一転して泥臭く凄惨な殺し合いをシャープに描く方向にシフトしてみせるスタッフの対応力に感心。