(TVK)これはゾンビですか? オブ・ザ・デッド #10(終)
早めの最終回。修行失敗で記憶を失った歩が闇の厨二病人格で暴走する話。
クリスを倒すって話の流れだったのに完全に途中でぶった切られて終了。しかし歩とヒロイン達の関係はきれいにまとめられていて意外と良い最終回でもあった。
急遽打ち切りが決まって急いでテーマだけまとめたらわりと上手くいっちゃった・・・みたいな。
これは一応予定通りなんだろうけど、グダグダに見えて実は手堅い構成はこの作品らしさの集大成でもあったなぁ。
また、ハーレムラブコメものにおける主人公の気苦労と抑圧について真正面から触れていたのもなかなか興味深かった。
裏人格とはいえあれだけ歩がぶっちゃけられたのもヒロイン達との絆がそれだけ強まった反動とも取れるし、ヒロインが主人公を救う逆転構造に持っていったのも良く出来ていて感心。
普段は後ろで守られていたユーが最前線に立ってバトルする様子も熱かったし、本当に出来ることはしっかりやり切っている印象受けたな。
第二期全体としては、シリアスが悪目立ちしていた第一期とは正反対に、軽快にコメディを重ねながら自然にシリアスな本筋を進めていくクレバーな構成が見事だった。
第一期と第二期で、これだけ作品そのものが熟れたイメージに変わるのは珍しい。充電期間が長く開いたのも結果的には正解だったのかな。
声優陣も野水伊織が今度こそメインヒロインらしく成長していて凄く良かったと思う。
正直、「しゃーなしだな」は絶対に流行らないと思ってました・・・!!
月宮みどりもちょこちょこ普通に喋る機会があったし、全体に安定感は増していた。
ただ、トモノリの当番回が早くに終わっちゃって金元寿子の出番が意外と少なかったのは残念。
サラスの合田彩ももっと活躍しても良かったし、やっぱり10話終了は勿体なくはあった。
この出来なら第三期もなくはない・・・と期待してもいいのだろうか。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。