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(TVK)Fate/Zero 2ndシーズン #11

『Fate/Zero』 Blu-ray Disc Box II [Blu-ray]
最終局面、衛宮切嗣VS言峰綺礼の決着と、聖杯の行方。
まず何よりも切嗣VS言峰の超ウルトラ級厨二バトルが素晴らしい!!
二人してあれだけ互いを意識していたくせに、いざ戦闘となると余計な会話一切なしでマシーンのように殺し合うだけ・・・というストイックさがたまらない。
界王拳四倍だぁー!!」的な切嗣の加速ラッシュに対して、動かぬ右腕ならくれてやるとばかりに言峰の方も少年マンガ魂で切り返すバトルの噛み合い具合にも感動。
片腕だけで攻撃を捌きまくる言峰さんには北斗神拳的なロマンを感じたし・・・!!
この二人、これだけ正反対でありながらやっぱり根本的な部分で良くも悪くも厨二精神が抜けずに大人になっちゃった感が共通しているのが面白いなぁ。
セイバーVSバーサーカーが、セイバーが未だ不自然な高潔さを貫いて決着する矛盾を孕んでいたのと比べると、この二人の在り様はいっそ清々しい。
そして最後に聖杯によって試された衛宮切嗣という男の本質は・・・ああ、これはヒドい。
これだけ死屍累々の地獄を渡り歩いた末に辿り着いたあまりに台無しな結末に際して、「愚か」と表現する以外本当にもうどうしたらいいのか・・・。
衛宮切嗣は確かに正義の味方だ。それはつまり、正義以外の全ての敵という意味で。
結局彼が成せるのは正義だけであって、平和も、幸福も、平等も、安息も、何も手に入るはずがなかったのだと。
まあ、そんなの最初っからわかりきっていた話だったような気もする。わかりきっていたことを確認する為だけに、あらゆる残酷が用意されていただけなのかも知れない。
それはこの物語がすでに結末などわかりきっている前日譚である時点から決まっていたことで、そういう意味では何も間違っていないし物語は無事に真実に到達したわけだ・・・。
ひたすらに不毛な物語が終わろうとしているが、最後に切嗣は未来への希望を見つけることも決まっている・・・はず。