ファイ・ブレイン2 神のパズル ＃１６

かつてアナを救った姉、イヴが狂気と憎悪のままに戦いを挑んでくる話。
お、重い！！　暗い！！　容赦ない！！
NHKはたまにこういう子どもに本気でトラウマ与えるアニメ出してくるから油断ならない。
イヴがアナの才能に嫉妬し筋違いな憎しみに囚われていく・・・という部分だけ見れば良くある話なのだが、その先に安易な救済を用意せず現実を見せつけて終わるオチには痺れた。
腕輪の呪縛から解かれてアナに優しい言葉をかけてくれたとしても、イヴの心が本当に救われることなんてない。才能の差とはそういうものなのだ・・・。
これは「天才」をテーマに据えているこの作品の本質にも迫る話にもなっていて、今まで寸前でスルーしてきたところに本気で踏み込んできた凄味も感じたなぁ。
ノノハや軸川先輩のエピソードで実は繰り返し触れてはいたんだけど、二人とも別分野ではやっぱり天才なわけで。
こうなると、ミゼルカがイヴと百合百合していた点も含めて考えるとオルペウス・オーダーそのものが「天才になれなかった子ども」であって、それらと天才がどう向かい合うかって話に収束していくのだろうか？