へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

なれのはて 過去感想は作品タイトルで検索してください

スポンサードリンク

映画けいおん!

映画 けいおん!  (Blu-ray 初回限定版)
・深夜アニメ発の劇場版としては記録的ヒットとなった作品の、クリスマス特別放送。
・正直あまり期待していなかったのだが、まさかのノーカット放送!!
・さすがにCMを入れるタイミングに苦慮しているのが感じられたが、それでもノーカットでやってくれたのは何よりのプレゼントだったなー。
・本編については、ぶっちゃけ今更語ることもないと思うので個人的に気になったことだけ簡単に。
・前半の旅行準備の辺りは懐かしさよりもすでに若干の古臭さが感じられて退屈さすらあった。
・それが旅行を通じてキャラとTVシリーズへの思い入れが甦り、それがクライマックスのTV版最終回補完へと繋がる。実は相当に計算高い構成だと思う。
・なので実はイギリス旅行の時間って観客のリハビリ期間であって、唯達はいつでもどこでも自然体のまま変わらない。
・寿司屋ライブの非現実感や野外ライブの目的のなさを経て、目の前の赤ちゃんの為に熱唱する唯に辿り着く、彼女達なりのリアリティの捉え方も鋭かった。
・たぶんスタッフ自身も唯が赤ちゃんの為に歌い出すまでには色々迷いや空回りはあったんじゃないかと。
・「天使」ってフレーズがイギリスではなく学校の屋上で最後の最後に浮かぶのも象徴的。
・あの屋上で叫ぶシーンが個人的には一番グッときた・・・。
・基本的はリアリズムの映画という印象。若者らしい大仰な夢や希望を掲げることも出来ず、ただ日常が続いていくことに価値を見出すしかない世代の華麗なる抵抗。