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スマイルプリキュア! #48(終)

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最終回。
ピエーロの撃破自体はほとんどオマケみたいなもので、メインはキャンディとの別れを巡るプリキュア達の決意の描写。
散々に泣いて泣いて、その先の笑顔を求める姿勢はただ漫然と笑っていればいいという明るく楽しいだけではない覚悟が感じられるもので、一年間の成長とテーマがはっきりと見て取れた。
展開自体はやっぱり過去シリーズや劇場版の焼き直しだし、結局キャンディ戻ってきちゃうんでテーマも若干ブレているのだが、それでも「スマイル」らしいまとめ方になっていたと思う。
全体的なことを考えてもスマプリはフレッシュ以降加速していた敵味方のドラマや新プリキュア加入のイベント性などをほとんど排除して、ひたすらメイン五人の日常と感情を追っていく作りになっていたわけで、その最終回が五人の感情の爆発になっているのは当然といえば当然か。
しかしこの作りは作画芝居と何より声優の演技に全てがかかっているので、受けて立ったスタッフ&キャストの入れ込みも尋常じゃなかっただろうなー。
特に福圓美里は毎回振り切れた演技をしていたのに、最終回で更にもう一段上に突き抜けていて素晴らしかった。
改めて、スマプリの五人は本当にベストキャストだったと感慨深くもなったな・・・。
ただ個人的にはもう少しサブキャラのフォローをして欲しかった気持ちもある。元三幹部にも人間界に帰ってきて欲しかった!!
ともかく、最近シリアスに寄り過ぎて閉塞しかかっていた「プリキュア」の新たな可能性を拓き、かつ子どもにも大きなお友達にも受け入れられるスタイルを確立したのは立派。
絶望顔演出とか中盤の数々のネタ回など、思いっきり大きなお友達を意識しているのにちゃんと「プリキュア」の枠内に収める大塚隆史の感覚は、まさしく新世代のもの。
これから先のプリキュアシリーズにもスマプリスタッフにも明るい未来が待っていると信じさせてくれる作品だったな。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。