幕末義人伝 浪漫 ＃９・１０・１１

９話。徳川の姫として誘拐された妹を巡り、孫一と対決。
巫女さん冒頭で首の骨折られたような音したけど、それは大丈夫だったのね。
妹の事情を巡る過去回想は、基本真面目ななかにカリ城パロを仕込んだりする抜け目のなさが面白かった。
しかしあの状況だと、浪漫パパ実は生きてましたオチがありそうな・・・。
そして孫一との対決で・・・ロボだこれーっ！？
いやいや待て、痛みを感じない一族だから変身してロボっぽくなるというのはまったく理屈が繋がってないと思うぞ！！
浪漫のスーツと出処は一緒なのか何なのか、もうまったくその辺の設定は不明だが無闇にテンション高い展開で楽しくはあったな。
孫一さんと上司の関係がここにきて、痛みを知らないロボに感情が芽生えるなんて斜め上の結実を迎えたのも熱かったし。

１０話。土左衛門になりかけた阿国の過去語り。
殺しに盗みに売春にと、まさに世の暗闇を生き抜いてきた阿国の語りがなかなかに壮絶。
それを淡々と語ってみせる内田真礼の演技力にも驚かされた。今期の内田真礼は全ての作品で違った可能性を見せていて凄まじい。
浪漫がそんな阿国の闇を真正面から受け止めてみせる展開も、上っ面の人情もので終わらせない覚悟が見えて感心したな。
で・・・そんなシリアスな話が終わった途端に巫女さんが魔法少女全裸変身！！
いやだから何なのその無節操な振り幅の激しさは！？
しかもその擬似バンクシーンだけ作画の出来が明らかにレベル違うもんなー。これがパチマネーの有効活用か。

１１話。空中母艦発進！！　最強ロボ出動！！　波動砲発射！！
・・・だから何のアニメなんだよこれはっ！？
本当にやりたい放題の最終決戦開始。飛行船の発進シークエンスにはこだわりまくってるのに、巨大ロボの合体シーンはニコ動弾幕演出でごまかす適当さとか無茶苦茶だ。
妹が捕まっている敵艦に攻撃する武装なんか積んでないと言いつつ、乗り込んだら巨大ロボ出して大暴れするのも考えてるんだか考えてないんだか混乱するよ。
巫女さんがすっかりおっぱい要員になってたり、孫一さんが噛ませ化してたり、ペリーが普通に喋るだけでびっくりしたり、ラストに向けて収束するどころかカオスが深まってるのが恐ろしいなぁ。
波動砲を止められなくて意外とあっさり江戸が破壊されるのも、これでどうハッピーエンドに持っていく気なんだと不安になった。