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探検ドリランド #34・35・36・37(終)

探検ドリランド 5 [DVD]
34話。ウォーレンスが姫様達の偽物と戦う話。
ドSな偽姫様の顔芸が面白いことになっていて、緊迫した状況だけどギャグになってた。
自分の偽物にアルビダへの想いを突っ込まれるシーンも、一体何を妄想していたんだと気になったぞ。
まあ、姫様を欲望の対象にするわけにもいかないだろうし、アルビダを使用してしまうのは男としては仕方ないよね・・・!!


35話。ミコトVSディアガー最終決戦。
作画演出、そして声優の芝居と気合いの入ったドラマ的には最高潮の内容。
前回とは真逆の意味で顔芸作画に磨きがかかっていて、特に殺意の波動に目覚めた姫様の邪悪顔は素晴らしかった。
山口勝平の演技に全力で応えて腹の底から絞り出すような唸りを上げる宮本佳那子も素晴らしかったなー。
激闘の末に憎しみから解き放たれる流れも、決して前向きなだけではない痛みを伴う描写がされていて誠実さを感じた。
ディアガーの「もう疲れた・・・」って言葉が重い。


36話。全員集合してのラストバトルでミコト覚醒。
姫様のパワーアップの為に全力で時間を稼ぐ王道展開。
ディアガーが最期の力を託して逝くのも良かったが、静かに眠るように力尽きたので最終回に出番がないことを確認しないとここで死んだと少し気づきにくい。
それが逆に、全て終わったあとの思い返してこのシーンが感慨深くなるのだが・・・。
それとオトモのドラゴンが成長したら普通に味方でびっくりした。
あいつてっきりキングモンスターの子どもでラスボスになると思ってたよ!!


37話。自己犠牲に走ったミコトを全員で救出し、ドリランドの探検はこれからだエンド。
全員が数珠繋ぎになって姫様を救出するシーンのパーンさんの負担のデカさに笑った。
あれ実質的にパーンだけで全員の体重を支えていたような気がするんですけど・・・!?
最後にボニーの声が後押しするのも、お約束であるがゆえに感動的だった。
それぞれのエピローグも良い感じだったが、またしてもパーンさんがホモォ疑惑をかけられる悲劇!!
わざわざ古巣に挨拶に戻ってそんな誤解を受けるとは・・・。っていうか見た目も魔族になってるしパーンだけ全然ハッピーエンドじゃないな。
全体としては、本来想定された放送枠でなかったという影響もあり色々と噛み合わない点も多かったのだが、やってることの本質は実に真面目な王道冒険ものでそこは余計なバイアスもなく面白かった。
特にディアガー関連のエピソードについては深夜枠でなければここまで突っ込んだものにはなっていなかったと思うので、結果的に作品の完成度は上がっていたのではないかと。
また主演の宮本佳那子を盛り立てる形での声優陣の熱演も非常に魅力的だった。
野沢雅子山口勝平が徹底してシリアスな芝居を続けていたのは凄かった。野沢雅子のこういうタイプの役って実は今までなかったんじゃないか・・・。
第二期は待望の土曜午前枠に移るので作風自体かなり変わりそうだが、このテンションは上手く維持して欲しい。
とりあえず、スタッフの皆様、お疲れ様でした。