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(新)ダンボール戦機WARS #1・2・3・4・5・6

無限マイセルフ (CD+DVD)
前作から数年後を舞台にした新シリーズ開始。
基本スタッフは継続だが、原作のキャラ原案が椎野央子に変更。また総作監からキャラデザの西村博之が抜け大橋俊明&田中紀衣となり、見た目の印象はだいぶ変わっている。
本編は、昭和の街並みを再現した孤島にある学園で、学生達がLBXを使った擬似戦争を行うという話。
あれほど頑張ってバン達がLBXを強化ダンボールの中に戻そうとしていたのに、結局戦争の道具になってんのかよ・・・と突っ込みたくなるのだが、どうも学園の裏にはジンも関わっているらしいので説明されている以上の意図はあるのだろうな。
街は昭和風味でありながら、学園の地下には巨大な仮想空間が広がり日々戦争が行われているという世界観は非常に刺激的で面白い。
また、近年のロボットアニメでもっとも難しい「少年がわざわざ人型兵器で戦争をする必然性」をシンプルにまとめているのには驚かされた。
いやこれ、それこそガンダムで出すべきアイディアだったんじゃないのか日野社長!?
戦争という題材に合わせてLBXもよりミリタリー色の強いデザイン、演出が施されていてカッコ良い。
特に援護射撃や移動といった地味な動きをちゃんと兵士らしく見せているのには感心した。
あと主演が「革命機ヴァルヴレイヴ」と同時期に逢坂良太
確か「つり球」だかの時に逢坂良太はロボットアニメ似合いそうだと書いた記憶があるので、やっぱりきたなという感じ。
バン&ヒロとは違う未熟さを持った主人公を熱演してくれることに期待。


2話。擬似戦争で負けると戦死扱いで即退学だけど、まいったポーズ取ってればセーフ!!
ブレイクオーバーしただけで退学だと生徒があっという間にいなくなるだろうとは疑問に思っていたが、完全破壊されなきゃ退学じゃないとは逆にちょっと条件ユルい気がするなぁ。
そもそも完全破壊の定義が良くわかんないし。ガンダムファイトみたいに頭部を破壊されたら失格とか条件を明確化して欲しい。
主人公チームのまとまりのなさは、まさに戦争もののデコボコ小隊って感じだな。小隊長さんは苦労人ポジションか・・・。


3話。バイオレットデビルの異名を持つライバルキャラとの初戦闘。
プレイヤーのムラクさんは学園一の天才として超有名、バイオレットデビルも最強LBXとして超有名、なのに何で「バイオレットデビルのプレイヤーがまさかムラクだったなんて!!」ってオチになってんの?
仮想国ごとにチーム分けされていて他国の事情がわからないにしても、組み合わせが他にないだろうに。
ムラクが圧倒的な強さを見せるバトルは、今までの「ダンボール戦機」のテイストとは明らかに異なる緊張感があって興味深かった。
エスケープポーズ取らないと死ぬ=退学になる、という要素は自分がピンチになるほど活きるわけね。


4話。第一小隊に新LBXが導入され、主役ロボ初お披露目。
といっても、何かデジャヴするなと思ったら第一話アバンがこの初バトルシーンだったのか。
他の小隊の連中はムカつくが、何で第一小隊だけ贔屓されるんだという文句には同意。
色々と伏線があるにしろ、かつて二名の戦死退学者を出してしまった小隊長に新型を預けるのはリスキーだろうし。
せっかく小隊長とメカニックのキャラが掘り下げられてきたのだから、自分達の機体は自分達でどうにか調達して欲しかったなぁ。
組み立てこそいつものプラモだったけど、どうもWARSになってLBXの手作り感が薄れてしまったのは残念。メカニックの改造も素人の仕事じゃない・・・。
とはいえ、新型機はどれもこれも非常にカッコ良い。
今までの量産機の演出も良かったけど、やっぱりヒーロー的な機体の方がLBXは映えるな。
変形して射撃モードになるギミックは特にリアル系でありながらスーパー系の魅力があって良かった。


5話。黒い三連星っぽい不良チームのジェットストリームアタックっぽい攻撃に苦戦する話。
新シリーズになってコンビネーション攻撃が導入されるのはイナイレの必殺タクティクス連想するな。
小隊単位で戦闘を行う今作のコンセプトにはそれこそゲームデザインのレベルで合致した新要素なので、上手くリアリティとの整合性を取って欲しい。
また、第一小隊がそれなりにまとまってきたことで、今度は国単位での他の小隊との連携が重視される展開になってきた模様。
今のところ若様だけが突出して頼り甲斐があって他が嫌味なだけの雑魚にしか見えないんだけど、他の小隊もそのうち実力発揮していくのかな。
・・・雷門の先輩組みたいにキャラ立った途端に役立たずって可能性もあるが。


6話。第一小隊・・・というか、ほぼ若様との連携攻撃で黒い三連星を撃破!!
小隊長との特訓って一体何だったんだよ!? もう指揮官、若様でいいんじゃないか・・・。
そもそもあの円堂式の特訓自体、LBXの操作には何の関係もなかった疑惑。
中村悠一の人が何だかんだで助けにきたのも燃えたけど、やっぱり若様ほどは役に立たなかったなー。
そして初めて相手を退学に追い込んでしまったアラタの葛藤。
相手が負けた途端にすっきりしていたのは覚悟を決めた兵士らしくて良かった。
まあ、そのうち負けてグダグダ言う奴も出てくるのかも知れないけど。
敵を「殺す」ことの重みを、擬似的にでも真摯に扱っていたのも好印象。
直接の死を描かずにサバイバルを成立させているのは、「金色のガッシュ」の魔界強制送還設定を思い出す。