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(新)フォトカノ #1・2・3・4

フォトカノ ZOOM 1 [PS Vita「フォトカノ Kiss」用 スペシャルDLC「花水着 遙佳の桃色スイートピー」 「花水着 桃子のピンクピーチ」 /ED「スマイルF」TVアニメ「フォトカノ」オープニングテーマ 恋するレンズTVアニメ「フォトカノ」エンディングテーマ スマイルF
TVアニメ「フォトカノ」オリジナルサウンドトラック
TVアニメ「フォトカノ」キャラクターソングアルバム THROUGH THE CAMERA
キミキス」「アマガミ」の流れを汲むエンターブレイン原作ギャルゲーのアニメ化。
監督&シリーズ構成:横山彰利、キャラデザ:嶋田真恵、制作:マッドハウス
横山彰利も嶋田真恵もアニメーターとしてのキャリアは充分だがこれが初監督、初キャラデザ。
原作ゲームはキャラが3DCGなのだが、それは2Dアニメとして違和感なく再構築されている。
本編は写真に目覚めた主人公が欲望のままに痴女揃いのヒロイン達を盗撮しまくる変態アニメ。
アマガミ」も異常な変態アニメだったが、この作品は写真という題材がそれだけで犯罪臭を加速させていて深刻にヤバイ!!
しかも、天下のマッドハウスが何故か本気出していてエロ作画の破壊力が半端ない。
とにかくねちっこく、舐め回すようなアングルで女体を描く作画演出は原作再現にしても凄いなー。
原作だと3DCGで行われていた回り込みやカメラ移動を作画でやっているのも見事。
しかも、これだけエロい映像を作りながらあくまで表面上は爽やか青春アニメのように振る舞っているのがタチ悪過ぎる。
緑川光の部長がリトルバスターズの人みたいなんだけど、一体どっちがPCゲー原作なのか本気でわからなくなるよ!!
ところで主人公役の島崎信長は「あの夏で待ってる」でもカメラ少年だったっけ。あっちは映画だけど。


2話。主人公、ゲス覚醒!!
果たしてこの主人公は「アマガミ」の変態紳士のような個性を発揮出来るのかな・・・とか思ってたら、こいつただの犯罪者だった。
写真部の仲間の盗撮は妨害するくせに自分は次々と違う女の子のエロ写真撮影を繰り返し、最後には生徒会長の弱味を握り脅迫!! まさに外道!!
第一話に比べると作画がわりとラフな感じに落ち着いてしまっていたのだが、そのせいで主人公のゲス顔がより輝いていてこれはこれで悪くなかった。
エロ撮影会のシーンになるとちゃんと気合い入っているので普段の自由度が高いのはむしろ歓迎。
それにしても、ヒロイン全員が最初からちょろ過ぎて逆に不安になってくるなー。
幼馴染はともかく他の女もこぞって主人公への好感度が最初からMAX近いのが謎。
まあ余計な攻略要素を省いて、視聴者が求めているものだけ提示しているのは親切だが。


3話。歯茎まで響くキスとか生徒会長脅迫水着撮影会とかツルツル床カーリングラッキースケベとか。
カーリングの流れは、いやまさかそんないくら何でもそこまでは・・・というこちらの予想を普通に突破する開き直りに感動。
バカ過ぎてエロいよりもコントとしての楽しさが上にくるのも上手いバランスだったと思う。
ただ生徒会長脅迫に関してはマジで単なる鬼畜エロゲなんで、どこまで笑って済まされるのかと若干悩んだ。
それでもシチュエーションを存分に活かしたエロスな雰囲気は最高で、もうエロアニメでいいやという気にはなった・・・。


4話。爽やかにヒロイン達のエロ写真撮影会をしてハーレム最終回!!
あれ、終わった!?・・・と驚いたが、ああここから個別ヒロインルートに入るのか。
最初から分岐している「アマガミ」方式ではなく、途中セーブポイントで再開分岐する「ヨスガノソラ」方式だったわけね。
しかし本当に、上辺だけ爽やかに取り繕った雰囲気作りと中身のギャップが今回はより徹底していたなぁ。
とはいえ、良く考えると青春と性欲は本来不可分なはずなので、むしろ二つが共存しているこの作品のノリは誠実なのかも知れない。
少なくとも性欲がまったく感じられない主人公よりは、爽やかに振る舞ってるくせに撮る写真は性欲まみれなこいつの方が人間味はある。
そういう写真を通じてダダ漏れてくる無自覚な高校生の性欲こそがこの作品のエロスの核なのか・・・。