へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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銀河機攻隊マジェスティックプリンス #5・6・7・8

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5話。先輩組に色々と人生勉強を教わりながらデススター突入作戦。
前半は先輩組とのやりとりを通じての独特の現実感の捉え方が凄く興味深かった。
戦争の為に作られた兵士だとしても、AV鑑賞会で盛り上がる青春もある・・・!!
普段、性愛に関して積極的なタマキや黄色の方がいざ生々しいもの見せられると引く・・・というキャラ解釈も面白かった。
みんなメンタルはわりと健全な中高生なんだろうなー。だからこそ、彼らに課せられる現実がコミカルな語り口に反して重い。
後半の基地破壊作戦は、危機また危機の連続で畳み掛けるスピーディーな構成が見事。
映像面でもお約束のシーンをきっちりとやり抜いている安定感が素晴らしかった。
先輩組の活躍も含めて、チームの連携が形になってきているのも観ていて楽しい。


6話。ザンネン5、一足早い卒業式。
これまで学生をやっている描写がほとんどなかったのが非常に勿体ないのだが、それはそう感じさせるくらい今回の出来が良かったから。
夕暮れの校舎、そこを去りゆく寂しさと将来の見えない不安感、ふと通じ合う時には別れがやってくる同級生との関係など、実に丁寧に卒業の感慨が描かれていて美しかったなー。
あくまで前向きに明るく見せながらも、出自も居場所も奪われ戦場へと駆り立てられる少年兵の切なさを押し付けでなく映像で語っていたのも感心した。
・・・今まで「銀河機攻隊」ってタイトルは仰々しいうえに意味合いが似つかわしくないと感じていたのだが、もしかしたらこれ「特攻隊」とか「白虎隊」みたいなニュアンスが入ってるのかも知れないな。


7話。本能全開な敵軍団の紹介と、新たな絆に戸惑うザンネン5。
特撮チックな悪の軍団でありながら、緑川光の人がいきなり欲望の赴くままに脱いだり脱がしたりしていて、敵もなかなか一筋縄ではいかない雰囲気。
ただ、ドロドロせず直球で攻めてきてくれそうな連中なんで、物語が無駄に複雑化することはなさそうかな。
味方の方は新たな職場にまったく馴染めない五人のザンネンぶりがリアルにイタい!!
せっかく個室もらったのにみんなで同じ部屋に集まってしまう関係性の深さと、それでいて互いを「家族」などとは微塵も思えていないらしい距離感は面白かった。
五人とも仲間に依存しているのは間違いないんだろうけど、それを自覚しない段階のままで話を進めていくのが上手いなぁ。
普通だったら早々に誰か死んで「お前達の存在だけが俺の生きる意味」とか言い出しちゃいそうな境遇なのに・・・。
そして、その段階で運良く新しく彼らを家族と呼んでくれる大人達が現れる・・・という流れも良く出来ている。
絶望的な世界観になりそうな寸前でギャグに押し留めるセンスには、ここまでくると凄味すら感じるな。


8話。全編に渡るウルガル軍との大決戦。
これぞロボットアニメの華!! 圧倒的なロボットバトルの物量で攻める内容が素晴らしい。
メカの密度だけでなく、戦局の変化や各バトルの組み立てに対してちゃんとギミックと工夫が凝らされていて、見せ場に事欠かないのが立派。
レッドが敵エースとタイマン張ってる間に、他の機体がそれぞれ特徴を活かした戦いを繰り広げる構図は「ロボを立たせる」演出が心得られていて気持ち良かった。
F1をベースにピットクルーが換装を行う演出も独特の面白さがようやく出てきた印象。
あと、緑川光をはじめウルガル側がずっと独自言語で喋っていて、「ガルガンティア」といい「はたらく魔王さま」といい今期なんでこんなに独自言語が流行ってるんだろうとかなり気になった。
どの作品も一方で現実側のガジェットは極端にリアル寄りにまとめて差異化するって共通演出もあるし・・・。