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帰宅部活動記録 (2013夏)

帰宅部活動記録 Vol.1(特典CD付) [Blu-ray]

基礎情報

監督:佐藤光監督補佐:高田耕一、シリーズ構成:雑破業
キャラデザ・総作監佐々木貴宏、美術監督:末弘由一
音響監督:土屋雅紀、音楽:坂部剛
制作:NOMAD (参照サイトWikipedia、アニメ@wiki、演出@wiki


ガンガンONLINE配信原作、ゆるくない日常系ギャグアニメ。
2013年、「GJ部」「てさぐれ!部活もの」とともに日テレ深夜枠を襲撃した、ゆるふわ日常部活系への反逆児。
女の子だらけで部活をするパターンそのものを逆手に取ったシチュエーションコメディという点でこの三作は共通しているが、本作の場合は作り込まれたショートコントを詰め込んでいくバラエティ番組スタイルが特徴的。
佐藤光はこれが初監督、メイン声優も主演の木戸衣吹以外はほぼ新人だった(といっても木戸衣吹も当時15歳)。

本放送後ツイート(日本テレビ木曜26:43)


帰宅部活動記録、初回終了。絵柄はかなり好みだけど、ギャグが何か不安定で落ち着かない。木戸衣吹の更なるツッコミ芸の進化と、共演者の成長がどうなるかにかかっているな。伸びしろが多過ぎてダレっぱなしになりそうな懸念もあるが、木曜深夜ラッシュの締めには向いてそう。水曜にやれとは思うが。


帰宅部活動記録、終了。雑破脚本、川口コンテでこのダダ滑り感は逆に凄いよ!! どうやったらこうなるんだ……。あまりのノリと深夜とアニメマラソン疲れが相俟って時折、何が面白いのかわからないところで吹くのだが、それは作品のクオリティと考えていいんだろーか!?


帰宅部活動記録、終了。あれ? 今回凄く面白かった……が、深夜のせいなのか一週休みのせいなのか普通に内容がよかったのか判断つかない。確かに構成は凝ってたし、牡丹先輩の謎の強キャラいじりも予想外の方向にばかり飛んでて素晴らしかったが。


帰宅部活動記録、終了。テコ入れの為に水着でサバゲーをするんだ!! 徹底したメタネタとパロディの攻勢に、本格的に化けてきたことを確信。三話かと思ったら四話だったオチは、一週休止したせいで視聴者の感覚がズレてることまで計算に入れていたのか!?


帰宅部活動記録、終了。クラシックや古典文学の知識を前提としたインテリジェンス溢れるユーモア!! 批評性に満ちたネタ振りとオチ回収に至る構成の鋭さに感服!! ……って、いや、わりと真面目に凄いことしてると思うんだけど、こんなところで何やってんだという根本的疑問は増大するばかりだ。


缶狙撃から缶蹴りに繋がって結局、帰宅部の方を生視聴終了。残念な玄武の残念演技がレギュラー陣を上回るインパクト!! これは一周回ってアリなのか? あと椅子取りギルティ前の砂嵐の演出は本気で一瞬ぞっとした。
(補足。四話に続いて「ステラ女学院高等科C3部」と若干ネタ被り。というかステラの暴走がどんどん狂気の領域に突入していくのに反比例して、本作の計算し尽くされた暴走コメディの評価が上がっていった感覚がある)


帰宅部活動記録、終了。部室でしりとりをするだけの話……たったそれだけの内容が生み出す極限の緊張感!! 先の読めない死闘!! そして訪れる全てを繋ぐ大団円!! 毎回このアニメは普通じゃないとは感じていたが、今回の脚本演出は異様なまでの完成度だった……。


帰宅部活動記録、終了。同じお泊まり回なのに、きんモザとのこの差は一体……!? あと木戸衣吹が妹ではなく姉キャラなのは妙な感じがするな。今回の突っ込み芸はいつにも増して忙しそうだった。


帰宅部活動記録、終了。同じスクエニのわたモテは出せるのに超大作RPGは何故出せない!? Freeしか泳がないとかシンフォギアの水上走りが被ったのは偶然なんだろうけど、偶然すらパロに見えてくるなー。合宿&水着回なのに変わらずギャグに徹しているのも見事だった。

10
帰宅部活動記録、終了。このアニメ久しぶりに見ると異様に面白く感じるが、たぶんそれは罠だ……!! 六人目の伏線の張り方は凝ってて驚いた。あと四天王の再登場に歓喜している自分に驚いた。玄武に、玄武にもっとセリフを!!

11
帰宅部活動記録、最終回詐欺終了。素晴らしい感動の最終回詐欺だった……!! こんなに満足感のある最終回詐欺は初めてだ!! というか、校則の生徒会長さんは詐欺を知らずに今回だけで出番終わり!? あの、めだかボックスっぽい言葉遊びネタの再現は本気で感心した。

12
帰宅部活動記録、最終回終了。掛け値なしにいい最終回だった……!! そして古橋って誰だ……!? 可能なことは全部やり切って全力で駆け抜けた姿に、謎の青春が溢れて止まらない。唯一、無念なのはクマじゃない四天王が出てこなかったことくらいか。残念の玄武、奴は伝説になったんだ。

追記

コント脚本の出来と演出の良さは確かに突出していたものの、かといって他に特に優れた要素があったわけでもない。にもかかわらずこの作品のトータルでの満足度は異常なまでに高かった。
デコボコだらけの歯車が何故かきれいに噛み合って物凄い回転数を叩き出していた感じ。
あくまでそれは一時的なトップスピードであり、二度と再現不可能な奇跡のようなものだったのかも知れないが、だからこそ美しい思い出にもなる。
本作も「GJ部」も「てさぐれ」も、そうやって一周ぐるっと回って部活ものの正しいテーマは回収していくのが恐ろしい。